「第41回 大阪国際女子マラソン大会」の概要と結果・速報 - 2022年1月30日開催

2022年1月30日（日）に、大阪府大阪市で「第41回 大阪国際女子マラソン大会」が開催されました。

レース結果

レースは、松田 瑞生（ダイハツ）が 2時間20分52秒で優勝しました。松田は、同大会の2018年、2020年にも優勝をしており今回で 3回目の優勝。タイムは日本の女子マラソン歴代 5位に入りました。2位には 上杉 真穂（スターツ）が 2時間22分29秒で入り、3位には 松下 菜摘（天満屋）が 2時間23分05秒で入りました。

パリ五輪に向け 2023年に開催されるグランドチャンピオンシップ（MGC）への出場権は、獲得条件（大会概要に記載あり）をクリアした上位 6位までの選手が獲得しました。また、1位の松田、2位の上杉は、2022年7月にアメリカのオレゴン州で開催される「世界陸上競技選手権大会」への派遣設定記録の 2時間23分18秒を突破し、日本人2位以内という条件をクリアし、日本代表の候補になりました。

レース順位

• 1位

  2:20:52

  松田 瑞生（ダイハツ）大会新／MGC獲得／世界選手権候補

• 2位

  2:22:29

  上杉 真穂（スターツ）MGC獲得／世界選手権候補

• 3位

  2:23:05

  松下 菜摘（天満屋）MGC獲得

• 4位

  2:23:11

  谷本 観月（天満屋）MGC獲得

• 5位

  2:24:02

  阿部 有香里（しまむら）MGC獲得

• 6位

  2:24:47

  佐藤 早也伽（積水化学）MGC獲得

• 7位

  2:25:35

  川内 理江（大塚製薬）

• 8位

  2:27:14

  岩出 玲亜（千葉陸協）

• 9位

  2:28:27

  加藤 岬（九電工）

• 10位

  2:28:53

  池満 綾乃（鹿児島銀行）

レース経過

• START

  天候は晴れ、気温8.2度、湿度47％、風 北北西2m。12時10分の号砲とともに選手が一斉にスタート。

• 1km

  3分25秒で通過。先頭は松田瑞生、すぐ後ろに上杉真穂がつける。第2ペーサーのランナーを挟み、他の有力ランナーが続く。ペースランナーの想定ペースは、第1ペーサーがキロ 3分20秒、第2ペーサーがキロ 3分23秒、第3ペーサーがキロ 3分26秒の設定。

• 1.5km

  1位グループのペースランナーにつけるのは、松田と上杉の 2名。

• 5km

  16分28秒で通過。先頭は松田、上杉。2位グループは 16分58秒で通過し、谷本観月、加藤岬、松下菜摘、岩出玲亜、佐藤早也伽、阿部有香里の6名が含まれる。

• 10km

  33分02秒で松田と上杉が通過。2位グループは 33分50秒で通過。

• 12km

  加藤が2位グループから遅れ始める。

• 15km

  49分42秒で松田が通過。それに上杉が続く。1分遅れの 50分43秒で第2グループの 5名が通過。

• 20km

  1時間06分20秒で松田と上杉が通過。2位グループは 1時間07分35秒で第2グループの 5名が通過。

• HALF

  1時間09分57秒で松田と上杉が通過。松田は2人のペースランナーの間に挟まれて走り、上杉はグループの後方につけながら、離れずに粘りの走りを見せている。

• 25km

  1時間22分47秒で松田と上杉が通過。通過後、上杉がグループから離れ始め、少しずつ差がついていく。2位グループは 1時間24分29秒差で通過し、メンツは変わらずの 5名。

• 25.5km

  2位グループから、岩出が遅れていく。

• 27km

  ペースメーカー3名とともに走る先頭の松田が、さらに 2位の上杉を大きく引き離していく。

• 30km

  1時間39分15秒で松田が通過。このペースは国内最高記録を 35秒上回るペース。続いて、約30秒遅れで上杉が2位で通過。3位グループは 1時間41分26秒で通過。

• 30.5km

  3位グループにつけていた阿部が遅れ始める。

• 33.5km

  3位グループにつけていた谷本が遅れ、グループは佐藤、松下の2名になる。

• 35km

  1時間56分04秒で松田が通過。約1分差で 2位の上杉が続く。
  さらに 1時間58分11秒で 3位の松下が通過すると、わずかな秒差で佐藤、谷本が続く。
  順位は、松田、上杉、松下、佐藤、谷本、阿部の順。

• 38km

  先頭を走る松田の 1キロのラップタイムが落ちてくる。時折苦しそうな表情をみせるようになる。
  35～36km 3分26秒
  36～37km 3分25秒
  37～38km 3分31秒
  38～39km 3分30秒
  39～40km 3分27秒

• 40km

  2時間13分23秒で松田が通過。2位の上杉は約1分30秒差で通過。さらに約40秒開いて 3位の松下が続き、2秒差で谷本が追走する。5位に阿部、6位は順位を落とした佐藤。
  順位は、松田、上杉、松下、谷本、阿部、佐藤の順。

• 41km

  松田がキロ 3分26秒にペースを上げてくる。

• 41.2km

  一般道から競技場の敷地に入った所でペースメーカー 3名がはずれ、松田の単独走になる。

• FINISH

  松田瑞生が 2時間20分52秒の大会新記録で 3度目の優勝を飾った。2位には 上杉真穂が 2時間22分29秒で入り、3位には 松下菜摘が 2時間23分05秒で入った。

優勝者インタビュー

＜優勝者：松田 瑞生＞
ー 今の気持ちについて
そうですね、率直に悔しかったです。
ー タイムについて
自分の目標は達成できませんでした。
ー 地元の大会で3度目の優勝について
ひたむきに頑張った結果が、こういう良き結果につながったことは素直に嬉しく思います。
ー 今回のレースのポイントについて
果敢に前半から攻めたことが、この結果につながったんだと思います。
ー 沿道から声援を入れた山中監督の声について
はい、全て聞こえました。
ー ゴール後の山中監督との会話について
「これは強い、よく頑張った」というふうに褒めていただきました。
ー この結果で世界陸上・パリ五輪と前進したが、次の目標について
そうですね、世界陸上という目標に向かって今頑張ってきたので、それが内定することを願って待ちたいと思います。
ー 全国のファンへのメッセージ
どんな時も味方でいてくれて、私のことを応援してくださる皆さん、本当にありがとうございます。本日は、たくさんの応援本当に嬉しかったです。2年ぶりに大阪へ帰ってきて、優勝という結果で終われたことを本当に嬉しく思います。また「松田瑞生ここにあり」というような走りができるよう、精進して参りますので、また暖かいご声援よろしくお願いします。ありがとうございました。

レース関連動画

大会概要

「第41回 大阪国際女子マラソン大会」は、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で長居公園内の周回コースで実施されましたが、今年は例年通り大阪市内の市街地コースを使い実施されます。

同大会は、2021年に創設された「ジャパンマラソンチャンピオンシップ（JMC）シリーズ」のシーズン1 における “グレード1（G1）” に指定される大会で、パリ五輪に向け 2023年に開催される「マラソングランドチャンピオンシップ（MGC）」への出場選考の指定大会になります。今大会の「MGC」出場権獲得の条件は、日本人1～3位で２時間28分00秒以内、4～6位で 2時間27分00秒以内もしくは、順位に関係なく 2時間24分00秒以内になります。ペースランナーは、川内優輝、寺田夏生、神野大地ら、6名の男子ランナーが務めます。

なお、今大会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりテレビ観戦が推奨され、沿道での応援は自粛が呼びかけられています。

開催地とコース

開催地は、大阪府大阪市。ヤンマースタジアム長居を発着点に、大阪市内や大阪城公園内を巡る 42.195kmです。

コースガイド | 大阪国際女子マラソン - Osaka Women's Marathon

主な参加選手

放送・配信の情報