「第39回 大阪国際女子マラソン」の結果

「第39回大阪国際女子マラソン」が、2020年1月26日(日)に大阪府のヤンマースタジアム長居発着で開催されました。

今大会は、2020年東京五輪にむけた女子のMGCファイナルチャレンジの2レース目に指定され、代表の最後の1人を選考する大会として注目を集めました。代表内定の条件は、設定記録の"2時間22分22秒"を上回ったランナーの中で、最も早いタイムのランナーになります。

招待選手には、小原怜、松田瑞生、福士加代子、谷本観月などの国内有力選手に加え、2時間20分代の記録をもつエチオピアのハフタムネッシュ・テスファイ、メスケレム・アセファなどがエントリーしています。

レース結果

レースは、大阪が地元の松田瑞生(ダイハツ)が"2時間21分47秒"で優勝し、MGCの設定記録を上回ったため、東京五輪代表の最後の枠の候補になりました。

2位には"2時間22分40秒"でバーレーンのミミ・ベレテが入り、3位には"2時間23分03秒"でエチオピアのシンタエフ・レウェテンが入りました。

招待選手では、MGCで3位になっている小原怜(天満屋)が"2時間28分12秒"で13位、5回目の五輪出場を狙う福士加代子(ワコール)は25km付近で途中棄権しました。なお、福士は3月のMGCファイナルチャレンジ最終レース「名古屋ウィメンズマラソン」にもチャレンジする模様です。

レースリザルト
  • 1位
    2:21:47
    松田 瑞生(ダイハツ)
  • 2位
    2:22:40
    ミミ・ベレテ(バーレーン)
  • 3位
    2:23:03
    シンタエフ・レウェテン(エチオピア)
  • 4位
    2:23:31
    メスケレム・アセファ(エチオピア)
  • 5位
    2:26:02
    リサ・ウェイトマン(オーストラリア)
  • 6位
    2:26:24
    ボルネス・ジェプキルイ(ケニア)
  • 7位
    2:26:35
    山口 遥(東京 AC・KITA)
  • 8位
    2:27:18
    ファツマ・サド(エチオピア)
  • 9位
    2:27:50
    ハフタムネッシュ・テスファイ(エチオピア)
  • 10位
    2:27:51
    田中 華絵(資生堂)
  • 11位
    2:27:54
    井上 彩花(大塚製薬)
  • 12位
    2:28:03
    ムンフザヤ・バヤルツォグト(モンゴル)
  • 13位
    2:28:12
    小原 怜(天満屋)
  • 14位
    2:28:48
    カタリナ・スタインラック(ドイツ)
  • 15位
    2:28:48
    谷本 観月(天満屋)
  • 16位
    2:28:51
    兼重 志帆(Grlab関東)
  • 17位
    2:28:51
    西田 美咲(エディオン)
  • 18位
    2:32:33
    水口瞳(ダイハツ)
  • 19位
    2:32:48
    下門 美春(埼玉陸協)
  • 20位
    2:34:09
    竹地 志帆(ヤマダ電機)
  • DNF
    福士加代子(ワコール)

レース経過

レースは序盤よりハイペースのラップを重ね、選手たちのMGCの設定記録を破る意気込みが見て取れる。特に松田瑞生がペースランナーと並ぶような形で、前半よりレースを引っ張っていく。序盤はハイペースにもかかわらず、先頭グループからの脱落は少なく外国勢を中心とした10人以上の集団で進んでいく。

17.5kmで小原が遅れ、20kmで福士が遅れると先頭グループの日本人は松田一人になるも、依然としてペースメーカーと共に先頭を引っ張っていく状況が続く。

25kmを過ぎると、先頭グループは崩れ松田、ベレテの2名が先行する。31kmで、松田がべテレを突き離すと、独走状態になりそのままゴールをした。

レース展開
  • START
    天気は晴れ、10.2度、湿度62.0%、風は微風の気象コンディション。12時10分の号砲と共に一斉にスタート。
  • 1km
    競技場をでて直ぐの1kmの計測は"3分18秒"。松田がペースメーカーの新谷仁美と先頭で並走する。
  • 5km
    "16分36秒"で通過。先頭集団は、松田、福士、小原、竹地、谷本らとペースメーカー4人を含む16人。
  • 7km
    竹地が遅れ始める。
  • 10km
    "33分07秒"で通過。先頭集団はペースメーカー4人を含む15人。
  • 11.5km
    谷本が遅れ始める。
  • 12km
    新谷がペースメーカーを外れる。
  • 15km
    "49分44秒"で通過。先頭集団はペースメーカー3人を含む13人。
  • 17.5km
    小原が遅れ始める。小原は、レース前に左アキレスけんの痛みがあり、12月に練習が出来なかった模様。また、喉風邪をひいているとの情報あり。
  • 20km
    "1時間06分17秒"で通過。先頭集団はペースメーカー3人を含む10人。福士が遅れ始める。
  • HALF
    "1時間09分54秒"で通過。先頭集団は、松田、ベレテ、テスファイ、サド、レウェテン、アセファ、ジェプキルイら。中でも、松田は序盤より、ペースメーカーと並走し先頭をキープし続ける。
  • 24km
    先頭集団が崩れ、松田、ベレテが先行する。
  • 25km
    "1時間22分52秒"で松田、ベレテが通過。25km過ぎで福士がペースダウンし、しばらくした後に係員に棄権を申告した。
  • 30km
    "1時間39分51秒"で通過。最後のペースメーカーが外れ、松田とベレテがトップを争う。4秒遅れで、追いついてきたレウェテンが続く。
  • 31km
    松田がベレテを突き放し、単独トップになる。この引き離しについて後のインタビューでは、スパートを仕掛けたというより、落ちたペースを戻すための走りと語っています。その後べテレに、レウェテンが追いつく。
  • 35km
    "1時間56分45秒"で通過。トップの松田を7秒差で、べテレとレウェテンが追う。
  • 40km
    "2時間14分10秒"で松田がトップで通過。
  • FINISH
    "2時間21分47秒"で松田がトップでゴールし優勝し、MGCの設定記録よりも"35秒"上回った。2位にはベレテが約1分差で入り、3位にレウェテンが入った。

レース後の松田瑞生選手のツイート

優勝した松田瑞生は、大会翌日の27日に次のようなツイートをして、レース後の気持ちを表しています。