「Amazfit Cheetah 2 Ultra」を実機レビュー|高精度GPSとロングバッテリーを備えたトレイル向けGPSウォッチ
Amazfit Cheetah 2 Ultra 製品概要
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は、長距離を走るトレイルランナーや山々を巡る冒険者に向けた機能を搭載するGPSスマートウォッチです。100マイルレースや複数日にわたるトレイル、山岳縦走など、長時間にわたって過酷な環境で使用することを想定したモデルです。
Amazfit Cheetah 2 Ultra の5つのポイント
- GPS高精度モードで最大60時間、AODナビゲーション使用時でも最大35時間のバッテリー駆動に対応。100マイルレースや数日間のトレイル・ハイキングでも活用できます。
- デュアルバンド6衛星測位と円偏波GPSアンテナを搭載。密林や峡谷などでも高精度な測位をサポートし、曲がり角やコース逸脱などを音声で知らせるナビゲーション機能にも対応しています。
- チタン合金製のボトムケースとフレーム、サファイアガラスを採用。6つの軍用規格に準拠した高い耐久性で、過酷なアウトドア環境での使用にも対応します。
- 最大輝度3,000nitの高彩度AMOLEDディスプレイを搭載。屋外でも視認しやすく、ルートや地図情報を鮮明に確認できます。
- 白色光・赤色光に加えてSOSモードを備えた多段階調光のフラッシュライトを搭載。夜間のランニングやトレイル、緊急時にも活用できます。
- 商品名
- Amazfit Cheetah 2 Ultra(アマズフィット チーターツー ウルトラ)
- 価 格
- 99,800円(税込)
- カラー
- チタン
- 発売日
- 2026年8月28日(木)
Amazfit Cheetah 2 Ultra 実機レビュー
製品内容と初期セットアップ
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」の同梱品は、本体、専用充電ベース、シリコンバンド、ナイロンバンド、製品説明書の5点です。充電用のUSBケーブルは付属していないため、別途用意する必要があります。
付属の説明書にはスマートフォンとのペアリング方法やバンドの取り付け方など、初期セットアップに必要な内容が記載されています。詳しい機能や操作方法は、メーカーが公開しているユーザーガイド(PDF)で確認できます。
セットアップはウォッチに表示される案内に沿って進めるだけなので、初めてスマートウォッチを使う人でも迷うことはありませんでした。ペアリングや初回アップデートを含めても、約15分で利用を開始できました。
セットアップが終わったら、設定しておきたい項目が2つあります。1つ目は設定されている起床アラームの解除です。これを解除しないと朝の4時にアラームが鳴ってしまいます。2つ目は音声機能の設定です。スピーカーの性能が良く、初期設定の音量だと大きいため、調節しておくと良いでしょう。
1.5インチAMOLEDディスプレイ
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は、1.5インチのHD AMOLEDディスプレイを搭載しています。解像度は480×480ピクセル、画素密度は323PPIと高く、文字や数字だけでなく、アイコンや地図の細かな線まで滑らかに表示されます。
実際に初期設定で表示されるフェイス画面を見ると、小さな文字や数字の輪郭がくっきりとしており、線グラフも滑らかに表示されています。スマートウォッチの小さな画面でも表示の粗さはほとんど感じません。特に地図を表示した際には、道路やルートなどの細かな情報も確認しやすく、高精細なディスプレイの良さが感じられます。
また、最大輝度は3,000nitと非常に明るく、屋外での視認性にも優れています。ランニング中は画面を長時間見るのではなく、腕を上げた短い時間でペースや距離などを確認することが多いため、強い日差しの下でも必要な情報を素早く読み取れる明るさは大きなメリットです。
前モデルの「Amazfit Cheetah Pro」と比べると、発色の良さが際立ち、より鮮やかでメリハリのある表示になっています。また、輝度が高くなったことで、小さな文字や細い線などもはっきりと見え、細かな情報まで確認しやすくなったと感じます。
サイズ・重量と装着感
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」の本体は、直径約47.4mm、厚さ約13.3mmと、GPSウォッチの中では大きめのサイズです。
重さはスペック表に「約59.5g(バンドの重さを含む)/約52g(バンド除く)」とあります。実際にデジタル計量計で測ってみたところ、本体のみでは52gとスペック表の数値と一致しました。一方、シリコンバンド装着時は70g、ナイロンバンド装着時は58gとなりました。
当初、スペック表に記載されているバンドを含む約59.5gはシリコンバンド装着時の重さと認識していましたが、実測値ではナイロンバンド装着時の58gに近い結果となりました。計量環境による多少の誤差は考えられますが、シリコンバンドを装着するとスペック表の数値よりも重くなる点には注意が必要です。
シリコンバンドは素材に柔軟性があり、手首に沿いやすくフィット感は良好です。また、調整穴以外にも多数の穴が設けられており、通気性にも配慮された形状です。
一方、ウォッチのテーマカラーが施されたナイロンバンドは、シリコンバンドよりも細かな位置で締め具合を調整できます。実際に装着すると手首への密着度を高めやすく、ランニングなどのアクティビティをするときには、ナイロンバンドの方がおすすめです。
4ボタンを採用した操作性
操作は、4つの物理ボタンとタッチディスプレイを組み合わせて行います。右側の上ボタンを押すとエクササイズメニュー、下ボタンを押すとアプリメニューが表示されます。一方、左側の上下ボタンは、画面を上下にスワイプする操作と同じように、表示する項目の切り替えやメニューの移動に使用できます。
スポーツモードを起動すると、誤操作を防ぐためタッチ操作には自動的にロックがかかりますが、左側の上下ボタンはロックを解除することなく操作できます。ランニング中に画面をタッチする必要がなく、物理ボタンだけで表示を切り替えられるため、走りながらでも操作しやすくなっています。
物理ボタンが4つに増えたことで操作が複雑になったという印象はなく、タッチ操作と物理ボタンを状況に応じて使い分けられるなど、操作方法の選択肢が増えたという印象です。
ランニング機能について
ランニング機能は、これまでAmazfitが作り上げてきた機能を、さらにブラッシュアップした印象です。基本的な距離、時間、ペース、ケイデンス、消費カロリー、心拍数に加え、接地時間や上下動、乳酸閾値の心拍数やペースといった、より詳細なデータも計測されます。
屋外ランニングモードでは、メイン画面の構成が変更されています。中央にペース、下部に心拍数が大きく表示され、上部には経過時間と距離が分割して小さく表示されるレイアウトになりました。経過時間が1時間を超えると、時間を示す「1」が左側にさらに小さく表示されるため、この部分については走りながら確認するには見づらい印象です。また、トレイルランニングモードでは、1画面に6つの情報を表示できるレイアウトが用意されています。
ただし、これらのレイアウトは設定から変更が可能です。従来のような4項目を均等に配置したレイアウトなど、複数のパターンから選択できます。表示する項目も自由に入れ替えられるため、自分が必要なデータを見やすい構成に設定できます。
実際に装着して走ってみると、本体にある程度の大きさと厚み、重さがあるためか、腕を前から後ろへ振る際に、ウォッチが一瞬前方に残り、わずかに遅れて腕についてくるような感覚がありました。特にシリコンバンドは、締め具合によって本体と手首の間に隙間ができると、この感覚が強くなります。一方、細かく締め具合を調整できるナイロンバンドでは、手首への密着度を高められるためウォッチの動きが抑えられ、この感覚も軽減されました。
また、これまで使用してきた軽量の「Amazfit Cheetah Pro」では同じような感覚はありませんでした。本体の大きさや厚み、重さに加え、手首へのフィット感もランニング中の装着感に影響していると感じます。
ランニング中に表示できる画面の1つにマップがあります。あらかじめ連携するスマートフォンで範囲を選択し、ウォッチにマップをダウンロードしておくことで利用できます。ダウンロードできる範囲は最大約400km×638kmと広く、東京を中心にすると、南北はおおよそ福島県から愛知県付近までをカバーできるほどの範囲になります。
マップは通常のマップに加え、等高線から周辺の地形や傾斜を把握できるコンターマップ(等高線地図)、スキーマップの3種類から用途に応じて選択できます。ランニング中に現在地や周辺の道路を確認するだけでなく、トレイルランニングではコンターマップを使って周囲の地形を把握できるのも特徴です。
また、ランニング中の機能ではありませんが、初期設定のウォッチフェイスには、直近のランニングで記録された高低差のデータが反映されます。高低差のあるルートを走ると、その形状がウォッチフェイスの背景の一部として表示されるため、走ったコースを振り返る楽しさがあり、次のランニングへのちょっとしたモチベーションにもつながります。
GPS精度を実走でチェック
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」と前モデルの「Amazfit Cheetah Pro」を同時に装着し、GPSの測位精度を2つのルートで比較しました。左手に「Amazfit Cheetah 2 Ultra」、右手に「Amazfit Cheetah Pro」を装着して走行しています。
1つ目は、川の土手を走る、周囲に高い建物や木などがほとんどない開けたルートです。左回りのコースとなるため、走行ラインや左右の腕に装着した位置による違いが計測距離に影響する可能性があります。
計測結果は「Amazfit Cheetah 2 Ultra」が8.85km、「Amazfit Cheetah Pro」が8.82kmで、その差は30mでした。約9kmの走行に対して大きな差はなく、GPSを受信しやすい開けた環境では、両モデルとも安定した計測結果となりました。
2つ目は、丘の上にある公園の散歩ルートです。細かなカーブが連続し、周囲には木々も多いため、1つ目よりもGPSの測位には厳しい環境となります。
計測結果は「Amazfit Cheetah 2 Ultra」が2.56km、「Amazfit Cheetah Pro」が2.51kmで、その差は50mでした。1つ目よりも短い距離にもかかわらず、両モデルの計測結果にはより大きな差が生じています。
そこでZeppアプリのマップでGPS軌跡を確認すると、「Amazfit Cheetah Pro」では実際に走った散歩ルートから軌跡が外れている箇所が「Amazfit Cheetah 2 Ultra」よりも多く確認できました。一方、「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は細かなカーブが続く場所でも比較的ルートに沿って軌跡が記録されています。
今回の2つのルートによる比較では、GPSを受信しやすい開けた場所では両モデルに大きな違いはありませんでしたが、木々が多く細かなカーブが続く場所では「Amazfit Cheetah 2 Ultra」の方が実際の走行ルートに近い軌跡を記録する傾向が見られました。
バッテリーと充電機能
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は、ロングトレイルや山岳での使用を想定したフラッグシップモデルということもあり、長時間のバッテリー駆動に対応しています。GPS高精度モードでも最大60時間の連続使用が可能で、100マイルレースや複数日にわたるハイキングなど、長時間のアクティビティにも対応します。
筆者は今回のレビューのために「Amazfit Cheetah 2 Ultra」を約2週間使用しましたが、その時点でも50%近くのバッテリー残量がありました。日常的な使用に加えてランニングでも使用しましたが、頻繁に充電する必要もなく、実際に使っていてもバッテリー持ちの良さを感じます。
- 標準的な使用:最大30日間
- ハードな使用:最大15日間
- GPSモード:最大60時間
充電は、付属の充電ポッドにUSB Type-Cケーブルを接続して行います。USB Type-Cケーブルは付属していないため別途用意する必要がありますが、スマートフォンなどで使用しているUSB Type-Cケーブルと兼用できます。充電時間はスペック上で約3時間となっています。
フラッシュライトについて
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」には、LEDフラッシュライトが搭載されています。ライトはウォッチ本体の上部に配置されており、腕を向けた方向の前方を照らすことができます。また、ライトの点灯までの操作は簡単な2アクションで行えるため、必要なときに素早く使用できます。夜間に行動することもあるトレイルランニングやハイキングでは、手元や足元を確認したいときなどに役立つ実用的な機能です。
ライトは、4段階で明るさを調整できる白色光と赤色光を備えています。白色光を最大の明るさにすると、直接見るとまぶしく感じるほど明るく、暗い場所で周囲を確認するには十分な明るさがあると感じました。
赤色光は鮮明な赤色で発光するため、暗闇でも目立ちます。夜間に自分の存在を周囲に知らせたり、万が一のアクシデントが発生した際に異変を知らせたりする用途にも活用できます。
スマート機能・その他の機能
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は、スマートフォンと連携することで、着信やメール、LINEなどのアプリ通知をウォッチで確認できます。また、64GBの大容量ストレージを搭載しており、音楽を保存してBluetoothイヤホンと接続すれば、スマートフォンを持たずに音楽を楽しむこともできます。健康管理では、心拍数や血中酸素レベル、ストレス、睡眠などを記録。音声操作に対応した“Zepp Flow”も利用でき、ウォッチに話しかけて各種機能を操作できます。
そのほか、天気予報やアラーム、タイマー、カレンダーなど、日常生活で役立つ基本的なスマート機能も搭載されています。
Amazfit Cheetah 2 Ultra の総評
「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は、Amazfitの中でもハイエンドモデルとして位置づけられています。これまでのAmazfitのスマートウォッチは比較的手に取りやすい価格のモデルが主流でしたが、このモデルは高価格帯のモデルとして販売されています。
強気の価格設定にも感じますが、機能面では長時間のアクティビティを行う場合でも、十分な実用性を備えています。
このモデルの魅力の1つは、高解像度かつ高輝度のディスプレイを搭載していることです。ウォッチフェイスや地図を鮮やかに映し出す画面はとても魅力的です。また、デュアルバンド円偏波GPSアンテナと6衛星測位システムによる精度の高いGPSや、長時間稼働するバッテリーは、日々のランニングはもちろん、超長距離のトレイルレースや宿泊を伴うハイキングなどのシーンでも活躍してくれます。
一方、懸念点としては、本体の大きさと重さがあります。ランニングでは重さを感じ、腕振りの際にはウォッチがわずかに遅れてついてくるような感覚もあります。使用するバンドや締め具合によって印象は若干変わりますが、GPSウォッチを選ぶ際には、この大きさと重さもポイントの1つになるでしょう。
GPS精度やバッテリー性能、地図機能など、長時間のアウトドアアクティビティをサポートする機能は充実していますが、価格や本体の大きさを考えると、すべてのランナーが必要とするモデルではありません。日々のランニングだけでなく、100マイルをはじめとするロングトレイルや、数日間にわたるハイキングまで幅広く楽しみたい人にとって、「Amazfit Cheetah 2 Ultra」は頼れるGPSウォッチとなるでしょう。
製品情報
販売サイト
製品スペック
- 商品名
- Amazfit Cheetah 2 Ultra(アマズフィット チーターツー ウルトラ)
- 価 格
- 99,800円(税込)
- サイズ
- 約47.4mm * 47.4mm * 13.3 mm
- 重 さ
- 約59.5g(バンドの重さを含む)/約52g(バンド除く)
- 画 面
- 1.5インチ HD AMOLED
- GPS
- デュアルバンド 円偏波GPSアンテナ 6衛星測位システム (GPS, GLONASS, Galileo, BeiDou, QZSSみちびき, NaviC)
- 防水性能
- 有/5ATM
- ストレージ
- 約64GB
- バッテリー
- 標準的使用:最大30日間/GPSモード:最大60時間
- カラー
- チタン
- 内 容
- 時計本体(純正バンド含む)、専用充電ベース(ケーブルなし)、取扱説明書
- 発売日
- 2026年5月29日(金)
- Amazfit Cheetah 2 Ultra 48mm ランナー向け スマートウォッチ¥89,820(税込)2026-08-31 03:23:58 時点
トレイルランナーを意識した設計。長距離・長時間の過酷なレースに挑むトレイルランナーのために生まれたギア。精密なデータモニタリングと科学的なトレーニングサポートで、過酷な状況下での負荷をコントロール。

