グーグル発のOSを搭載しマルチな機能をもつスマートウォッチ「TicWatch Pro 5」の機能説明と実機レビュー

TicWatch Pro 5 バナー画像

ウェアラブルデバイスのブランド Mobvoi(モブボイ)は、スマートウォッチ「TicWatch Pro 5(ティックウォッチ プロ ファイブ)」を、2023年5月に日本国内で発売しました。「TicWatch Pro 5」は、高性能なプラットフォーム “Snapdragon® W5+Gen1” を搭載し、“Wear OS by Google” を採用した、多機能なスマートウォッチです。

TicWatch Pro 5 製品概要

Amazfit Cheetah Pro 概要画像

「TicWatch Pro 5」は、“Snapdragon W5+ Gen 1” ウェアラブルプラットフォームを採用した、より速く、よりスムーズな操作性と接続性を備えたスマートウォッチです。超低消費電力ディスプレイと高速充電テクノロジーを採用し、スマートモードで 80時間というバッテリー駆動時間と、30分間で65%の高速充電を実現しています。

クラウン回転ボタンにより操作性が格段に向上しました。アメリカ国防総省制定MIL規格 “MIL-STD 810H” に準拠した頑丈なボディで、過酷な環境の使用でも耐えることができます。コンパスや気圧計を搭載しており、どこにいてもルート検索が可能です。さらに、リカバリータイムや最大酸素摂取量(VO2 MAX)などをワンタップで測定できる機能も搭載されています。

TicWatch Pro 5 実機レビュー

製品内容

TicWatch Pro 5 製品内容 画像

製品の箱は縦長で、その中にウォッチ本体、充電コード、クイックガイド、セーフティインフォメーションの冊子、ブランドカードが入っています。


ウォッチのボディと装着感

TicWatch Pro 5 画像

「TicWatch Pro 5」のボディは、米国国防総省による軍用規格 “MIL-STD 810H” を満たすようにテストされ、強度が高い素材が使われており、その堅牢さをもつ質感が見て取れます。

重量は本体が 44.3g、付属するシリコンベルトを含めると約63gあります。スポーツ仕様の軽量ウォッチよりも重さを感じますが、さほど気になるほどではありません。ウォッチのサイズは、50.1mm x 48.0mm と比較的大き目なため、手首が細い人が購入する際は、考慮した方が良いでしょう。付属するシリコンベルトは細かく調整できるため、運動をする際にも十分にフィットしますが、好みによりナイロンベルトなどに代えることも可能です。


ディスプレイ

TicWatch Pro 5 ディスプレイ画像【左:超低電力(ULP)ディスプレイ/右:AMOLED(有機EL)ディスプレイ】

ディスプレイは特徴的で、スマートモードを表示する発色が鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイの上に、長時間の常時表示が可能で 2色表示の超低電力(ULP)ディスプレイを重ねており、必要に応じてこの 2つを切り替えることで消費電力を抑えます。これらの切り替えは設定から変更が可能で、腕を上げた瞬間にスマートモードを表示する設定にもできます。

ディスプレイを保護するガラスには、硬度の高い ”コーニングゴリラ指紋防止カバーグラス” が使われており、衝撃に強く指紋が付着しにくい仕様です。


インターフェイスと操作性

TicWatch Pro 5 インターフェイス 画像

ウォッチの操作は、ディスプレイのタッチスクリーンと、上部ボタンとクラウン式ボタンで行います。タッチスクリーンはスムーズでストレスなく操作できます。クラウン式ボタンは、厚み薄いため回しにくさを感じるかもしれません。上部ボタンは、最近使った項目へのショートカットになっており重宝します。

「TicWatch Pro 5」は多機能性をもつため、メニューには多くのアプリリストが並び、初期状態では、あいうえお順+アルファベット順(順番の入替可)になっています。例えばランニングで使うアプリは、”TicExercise” と英字で表記され、その他にも英字のアプリが複数あり、英語が苦手な人にとって最初のうちは直感的な操作のしにくさがあるかもしれません。ただし、1度使えば上部ボタンのショートカットが利用できるため、そうした点はほぼ解消されます。また、ウォッチが多彩な機能を持つために、操作や機能に慣れるまでは少し時間を必要とするかもしれません。


ランニングに関する機能

TicWatch Pro 5 TicExercise/Tic Health 画像

ランニングに関しての計測は ”TicExercise” アプリを使います。過去のランニングのデータを見る時には主に ”Tic Health” アプリを使います。

TicWatch Pro 5 GPS測定 画像

計測する際に GPS測定のため衛星とリンクする必要がありますが、スペックでは 5つの衛星システム(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)の利用が可能となっていますが、リンク時間がかかる場合があり、長い場合で 1分以上かかる時もあります。この点ではランニングに特化したウォッチより劣っていると思います。

TicWatch Pro 5 GPS測定 画像【ULPディスプレイのシンプルな表示】

ランニングしている時の表示は、初期状態では通常 ULPディスプレイのシンプルな画面が表示され、操作することで多彩なデータを表示するスマートモードに移行します。ULPディスプレイに関しては、メインとなる経過時間などの文字が大きくシンプルで見やさがありますが、見られるデータが限定されています。

TicWatch Pro 5 スマートモードのメイン画面 画像【スマートモードのメイン画面】

スマートモードのメイン画面には “時間”、“ペース”、“距離”、“速度” のデータが表示され、画面を上下にスワイプすることで、より多くのデータを見ることができます。これらのデータ表示は、文字フォントが比較的小さいものが多く、一部のテキストカラーの彩度が低いこともあり、ランニング中の動きの中で見るのには視認性が低く、少し難があると感じられました。

TicWatch Pro 5 スマートモードの多彩な画面 画像【”TicExercise” 多彩な計測データ画面】

ULPディスプレイが表示とスマートモードの切り替えについては、先にも書いた通り設定により変更が可能です。「TicWatch Pro 5」では、アプリをバックグラウンドで稼働できるため、ランニング中に ”TicExercise” で計測しながら他のアプリを使うことができます。

また、ランニング以外にも、屋外・屋内・山上・水中などでの 100以上のアクティビティモードを搭載しており、様々なスポーツでの計測が可能になっています。

TicWatch Pro 5 スマートモードの多彩な画面 画像【”Tic Helath” ランデータ確認画面】

ランニング後に改めてデータを確認する際には、健康状態データを視認化する ”Tic Helath” アプリを使い表示します。”Tic Helath” アプリでは、アクティビティの記録として継続時間、距離、消費カロリー、歩数、心拍数、回復時間などの詳しいデータを確認できます。これらのデータは、ウォッチとペアリングしたスマートフォンアプリ「Mobvoi Health」を使うことで、より詳しく見ることができます。


バッテリーと充電機能

TicWatch Pro 5 マグネット式の充電ユニット 画像【マグネット式の充電ユニット】

バッテリーは、スペックではスマートモードで 80時間とされています。実際に使用した感覚では、1日装着し続けてランニングを 30分~1時間程度行った場合、100%のバッテリーが 75%前後にまで減るため、1日で 25%程度の充電を消費している印象です。フル充電であれば、おおよそ 4日間で使い切ります。バッテリーを 75%から 100%のにするためには 30分程度の時間が必要となるため、入浴時間などを利用した充電量で補うことができます。充電する時の充電ユニットはマグネット式で、簡単に充電が可能になっています。

さらに長時間使用したい場合は、超低電力ディスプレイで稼働するエッセンシャルモード使うことで最大 45日間の連続利用が可能となります。


スマート機能・その他の機能

TicWatch Pro 5 アプリ 画像

「TicWatch Pro 5」は多機能なスマートウォッチで、様々な機能を備えています。通知や計算機、Todoリストなどのベーシックな機能から、マップによるルート案内、Googleウォレットなども標準でインストールされています。OSに “Wear OS by Google”を採用しているため、“playストア”を通して様々なアプリをダウンロードして使うことが可能です。音楽機能としては、Soptifyアプリや YouTube Musicアプリなどにより連携ができます。

ヘルス機能は充実しており、ワンタップで心拍数、血中酸素、呼吸数、ストレスレベル、心臓の状態の 5つの健康指標を 90秒でデータ化してくれます。また、睡眠状態をモニタリングにより、より質の高い睡眠を目指すためのヒントが得られます。

ウォッチフェイスは、“Wear OS” デバイス用のウォッチフェイスアプリである「TimeShow」内で 1,000種類以上の中から気に入ったデザインを選んでカスタマイズし、ファッションや気分に合わせて気軽に着せ替えることができます。


TicWatch Pro 5 の総評

TicWatch Pro 5 製品 画像

「TicWatch Pro 5」は、長時間の常時表示を可能にするULPディスプレイをもち、“Wear OS by Google” を採用したことで多くのアプリを使うことができるマルチな機能を持つスマートウォッチです。普段使いからアクティビティの場面まで、幅広い場面で活躍をしてくれるため、よりよいライフスタイルを演出してくれるアイテムとして使えます。

ランニング機能に関しては、ベーシックな機能を備え、ULPディスプレイとスマートモードの 2つの表示が可能などの利点を持っています。残念なのは、スマートモードで表示されるデータの文字が小さいためランニング中に見づらいことです。この辺りはアップデートにより向上する可能性もあるため、今後の改善に期待したいところです。

TicWatch Pro 5 製品スペック

製品概要
商品名 
TicWatch Pro 5(ティックウォッチ プロ ファイブ)
参考価格
49,999円(税込)
サイズ 
50.1(H) x 48.0(L) x 12.2(D)
重 さ 
44.3g(本体のみ)
カラー 
オブシディアン / サンドストーン
ケース 
ステンレス、7000シリーズアルミニウム、高強度ナイロン、グラスファイバー
画 面 
コーニングゴリラ指紋防止カバーグラス
O S 
Wear OS by Google
メモリ 
RAM:2GB/ROM:32GB
ストラップ 
固形シリカゲル(交換可能) 24mm
チップセット
Snapdragon® W5+Gen1ウェアラブルプラットフォーム
ディスプレイ
1.43“ 466*466 326ppi/フルカラー常時オンディスプレイOLED+超低電力ディスプレイ/Corning Gorilla Anti-fingerprint Cover Glass
接続性 
Bluetooth 5.2, Wi-Fi: 2.4GHz
GNSS 
GPS+北斗+グロナス+ガリレオ+QZSS
NFC決済
有(Google Wallet、13.56MHz)
マイク 
振 動 
PPG 
気圧計 
コンパス
センサー
加速度センサー、ジャイロセンサー、HD PPG心拍センサー、SpO2センサー、皮膚温度センサー、低遅延オフ、ボディセンサー、気圧計、コンパス
耐久性 
5ATM、オープンウォータースイム/MIL-STD-810H
スピーカー
バッテリー容量 
628mAh (typical)
アプリケーション
モボイヘルス
対応機種
Android 8.0以降
発売日 
2023年5月25日(木)
URL
https://www.mobvoi.com/jp/pages/ticwatchpro5

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