コンバース「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka」レビュー|強いバウンスで弾む厚底ランニングシューズ

CONVERSE(コンバース)の「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka(コンズ ランバウンス SA / 3itsuka)」(以下「RUNBOUNCE SA」)は、ランニングアドバイザーの三津家貴也氏の意見を取り入れた厚底のランニングシューズです。

今回は、シューズ各部の作りや実測重量、サイズ感・フィット感をチェック。さらに実際に走り、クッション性や安定感、走り心地をレビューします。スペックだけでは分かりにくい履き心地や、使用して気になった点についても紹介していきます。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsukaとは

「RUNBOUNCE SA」は、コンバースのランニングカテゴリー「CONVERSE RUNNING」から2026年9月4日(金)に一般発売されたモデルです。価格は19,800円(税込)です。

「CONVERSE RUNNING」では、“ポップランニング”をコンセプトに、“自分らしく楽しむ”スタイルを提案しています。このシューズは、ランニングアドバイザーの三津家貴也氏が抱いた「今までにない、心地よい厚底トレーニングシューズを作りたい」という想いから生まれました。

三津家氏が推奨するミッドフット走法を支えるため、専用のラストとソール設計を採用しています。ソールは前足部に厚みを持たせ、ドロップを8mmに設定。底面の幅を広く取り、内部にはTPU製シャンクを配置しています。

外観とシューズ各部をチェック

アッパー

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のアッパー

アッパーは、部位によって密度を変えたメッシュを使用しています。コンバースによると、通気性を確保しながら、走行時の足のブレを抑えるホールド感との両立を図った構造です。シュータンとかかと上部にはリング状のパーツを備え、履く際に引っ張ることで足入れしやすくしています。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のアッパー

デザイン面では、シューズの内側と外側にコンバースを代表するロゴ“CHEVRON&STAR”を大きく配置。存在感のあるデザインに仕上げています。かかと部には“3itsuka”のロゴがプリントされています。発売時のカラーバリエーションには、三津家氏のお気に入りである「ホワイト/ブラック」と、「心が弾むように」をイメージしたポップな「レッド/イエロー」の2色を展開しています。


ミッドソール

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のミッドソール

ミッドソールは、見た目でもわかるほどボリュームがあり、コンバースランニング史上最も厚みのあるソールを採用しています。

ミッドソールには超臨界発泡素材を使用。コンバースによると、厚みを持たせながら軽量性を確保し、弾むような高反発クッションを実現しています。ソール内部にはTPUプレート(ミッドソールシャンク)を搭載し、柔らかな履き心地を維持しながら、走行時のねじれを抑えて安定性を高めています。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のミッドソール

さらに、インソールにはクッション性と反発性に優れた高反発カップインソールを採用し、快適な足運びをサポートします。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のミッドソール

ミッドソールの一部には着色が施されており、厚みのあるソール自体をデザインの一部として生かしています。アッパーと合わせて、シューズ全体で存在感のあるデザインに仕上げています。


アウトソール

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のアウトソール

アウトソールにはポリウレタン(PU)素材を使用しています。白を基調とした底面には、前足部とかかと部に鮮やかなイエローを配置。イエローの部分には細長い開口部があり、内側の白色が見えるデザインです。土踏まず付近には「CONS」の文字が入り、前足部寄りの楕円形のくぼみからは赤いパーツがのぞきます。アウトソールまで色使いにこだわった、目を引くデザインに仕上げています。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka のアウトソール屈曲具合のチェック

ソール全体の硬さを確かめるため、シューズを両手で持って曲げてみました。かなり硬く、強く力を加えてもほとんど曲がらず、ソール全体に高い剛性を感じます。

「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka」のサイズ感・フィット感

普段履きのシューズでは25.0cmを使用していますが、このシューズも25.0cmでジャストフィットでした。履いてみるとフィット感は良く、足全体をしっかりとホールドしてくれます。

一方で、つま先にかけてのトゥボックスにはゆとりがあり、窮屈さは感じません。履く際は、シュータンとかかと上部のリング状のパーツを引っ張ることで、スムーズに足を入れることができました。

履いた直後のファーストインプレッションでは、足当たりやホールド感などに気になる点はなく、快適なフィット感です。

実測重量と履いたときの重量感

「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka」の重量はメーカーから公表されていません。今回レビューした25.0cmのシューズを実際に計測してみると、右足が243g、左足が245gで、左右で2gの差がありました。

ミッドソールはかなりボリュームがあります。靴底の最大の厚さ(スタックハイト)についてもメーカーからの公表はありませんが、見た目にもかなり厚い部類です。手に持った時は、そのボリューム感もあってか、ある程度の重量感を感じました。

一方、実際に履いてみると、手に持った時の印象よりも軽く感じます。足をしっかりと包み込むフィット感もあり、重さをあまり意識することなく履くことができました。

実走で感じたクッション性と安定性

履いてまず感じたのは、ミッドソールの厚さです。背が高くなったと錯覚するほど視点が高くなります。ソールのドロップは8mmで、さらに前足部の先端が反り上がった形状のため、立っている時はつま先がソールから少し浮いているような感覚があります。

歩いてみると、このシューズの大きな特徴であるバウンス、つまり弾むような感覚を強く感じます。クッション性もしっかりとありますが、それ以上に印象的なのが反発力です。一歩踏み出すたびに、足がグンッと勢いよく押し出されるような感覚があります。

実際に走ってみると、ミッドフット着地を想定したこのシューズには、特性を生かすための走り方にコツがあると感じました。身体をわずかに前傾させて重心を前へ運び、足裏全体に近い位置で接地。そのまま荷重を前足部へ移し、最後に前足部で蹴り出します。この流れがうまくつながると、強いバウンスを生かしながら脚をスムーズに前へ運ぶことができます。

また、前足部が反り上がったソール形状が、接地から蹴り出しまでの足運びをスムーズにガイドしてくれる印象です。ミッドソール内部のTPUプレートは走行時のねじれを抑える構造となっており、安定した足運びを支えています。こうしたバウンスとスムーズな足運びによって、自然と一歩が前へ伸びる感覚があり、実際の計測でも歩幅が伸びていることを確認できました。

この感覚をつかむには、ある程度スピードを出して走る方が向いている印象です。筆者の体感では、1kmあたり6分を超えるようなゆっくりしたペースになると、前への推進力につなげにくく、反発が上方向に逃げてしまうように感じました。

平地や緩やかな斜面では、この走り方を比較的行いやすく、シューズの特徴を生かせます。一方、勾配が急になると印象が変わりました。急な下り坂では、前足部で蹴り出すとバウンスも加わって速度が乗りやすく、スピードを抑えるために余計な力が必要になります。反対に急な上り坂では、平地のように前足部までスムーズに荷重を移して蹴り出すことが難しくなり、このシューズの反発力を生かしにくいと感じました。

また、急なコーナーなど左右への大きな重心移動が必要な場面では、シューズの中で足がわずかにずれる感覚がありました。そのため、直線的に走る場面に比べると、ロスなくスムーズに方向転換するのはやや難しい印象です。

長い距離を走ったときの履き心地

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka を履いて走るランナー

20kmを走り、長い距離を走ったときの履き心地も確認しました。当初は1kmあたり5分30秒~6分00秒ほどのペースを予定していましたが、走り出すとシューズの反発が強く、意識しないうちにペースが上がってしまいます。そのため、途中から1kmあたり5分00秒~5分30秒を基準に走りました。

10kmを通過した時点では、強い反発とソール形状によるスムーズな足運びもあり、脚の筋肉やエネルギーの消耗は少なく感じました。反発の印象が強いため目立ちにくいものの、クッション性もしっかりとあります。

20kmを走り終えた時点でも、脚には普段より余裕がありました。ふくらはぎには若干の疲労があったほか、脚の付け根と臀部にも少し疲労感が残りましたが、シューズの反発を前への推進力につなげるフォームで走れている間は、終盤までしっかりとバウンスを感じながら、スピード感のある走りを続けることができました。

筆者は足が内側へ倒れ込むオーバープロネーションの傾向がありますが、今回の走行では、それを抑えるようなサポート感は特に感じませんでした。実際の接地もやや内側へ倒れ込む傾向があり、それに伴って前足部の内側がアッパーと少し擦れる感覚がありました。

今回、最も気になったのが靴紐です。レビューということで通常の蝶結びで走りましたが、20kmの走行中に右足は1回、左足は11回ほどけ、そのたびに結び直す必要がありました。筆者はもともと走行中に左足の靴紐がほどけやすい傾向がありますが、それを考慮しても11回はかなり多いと感じます。少なくとも通常の蝶結びでは、ランニング中にほどけにくい靴紐という印象はありませんでした。一方で長さには十分な余裕があるため、二重結びにするなど、ほどけにくくする対策は可能です。

「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka」は、ミッドフット着地をベースに、シューズの反発を生かしてテンポよく走りたいランナーにおすすめです。足裏全体で着地するミッドフット走法に最適化した専用ラストとソール設計を採用し、厚みのあるミッドソールには、弾むような高反発クッションを生み出す超臨界発泡素材を使用しています。また、ソール内部のTPUプレートが走行時のねじれを抑え、安定した走りを支えます。

実際に走ってみても、ミッドフットで接地してから前足部へ荷重を移して蹴り出す流れを作ることで、強いバウンスを前への推進力につなげやすく、ソール形状に沿って脚をスムーズに運ぶことができました。自然と一歩が前へ伸びる感覚があり、計測でも歩幅が伸びていることを確認しています。ゆっくり走るよりも、ある程度スピードを出したときの方がこうした特徴を生かしやすいため、平坦なロードを中心に、反発を利用してスピード感のある走りを楽しみたいランナーと相性のよいシューズです。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka まとめ

「CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka」は、三津家貴也氏の「今までにない、心地よい厚底トレーニングシューズを作りたい」という想いから生まれたランニングシューズです。三津家氏が推奨する、エネルギーロスを抑える「ミッドフット走法(足裏全体での着地)」を実践しやすい設計が取り入れられています。

実際に走ってみて最も印象的だったのは、強いバウンスによる弾むような走りです。クッション性がありながら反発もしっかりと感じられ、シューズに合わせた走り方ができると、脚運びもスムーズで気持ちよくペースを上げることができます。安定感もあり、平坦なロードではこのシューズならではの走行感を楽しめました。

一方で、急な上り下りやカーブでは、その強い反発やソール形状を生かしにくい場面もあります。特に、往路が上り、復路が下りになるような高低差を特徴とするレースよりも、平坦なロードや緩やかな起伏のあるコースの方が相性はよいと感じました。

CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka スペック

製品概要
商品名
CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka
価 格
19,800円(税込)
サイズ
[ユニセックス]23.0~29.0cm(0.5cm刻み)
カラー
ホワイト/ブラック/レッド/イエロー
ソール
ドロップ 8mm
発売日
2026年9月4日(金)
URL
CONS RUNBOUNCE SA / 3itsuka|コンバース公式

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