「第73回 福岡国際マラソン」の概要と結果・速報 - 2019年12月1日開催

「第73回 福岡国際マラソン」が、福岡県の市街地から湾岸線にかけてのコースで、2019年12月1日(日)に開催されました。

今大会は、2020年東京五輪にむけた男子のMGCファイナルチャレンジの3レースのうち最初に開催されるレースで、3人目の代表の選考のレースとして注目を集めます。代表内定の条件は、派遣設定記録タイム"2時間05分49"破ったランナーの中で、最も早いタイムのランナーになります。

参加有力選手は、海外から"2時間05分"代のタイムをもつエルマハジューブ・ダザ、6分代のツェダトアベジェ・アヤナ等が参加。日本勢では、藤本拓、佐藤祐基、川内優輝、福田譲、ギザエ、設楽啓太をはじめとしたランナーが出場しました。

【目次】
【開催年別ページ】

レース結果

優勝は、"2時間07分10秒"のタイムでモロッコのダザが独走状態でゴールをしました。2位には"2時間09分36秒"で藤本拓が入り、3位には"2時間10分33秒"で福田穣が入った。

2位で日本人トップの藤本はレース中盤までは日本記録ペースでしたが、MGCの派遣設定記録タイムをクリアすることはできませんでした。

レース順位

  • 1位
    2:07:10
    エルマハジューブ・ダザ(モロッコ)
    ※2021年5月11日に、大会開催日がダザ選手のドーピング違反による資格停止期間にあたるため、優勝の取り消しが決定しました。
  • 1位
    2:09:36
    藤本 拓(トヨタ自動車)
  • 2位
    2:10:33
    福田 穣(西鉄)
  • 3位
    2:10:52
    ワークナー ・デレセ(ひらまつ病院)
  • 4位
    2:10:55
    寺田 夏生(JR東日本)
  • 5位
    2:10:59
    マイケル・ギザエ(スズキ浜松AC)
  • 6位
    2:10:59
    伊藤 太賀(スズキ浜松AC)
  • 7位
    2:11:03
    アブディハキン・ウラド(デンマーク)
  • 8位
    2:11:38
    レイモンドキプチュンバ・チョゲ(ケニア)
  • 11位
    2:12:50
    川内 優輝(あいおいニッセイ同和損保)
  • 13位
    2:14:31
    設楽 啓太(日立物流)
  • 14位
    2:14:56
    佐藤 悠基(日清食品グループ)

レース経過

レースは序盤より、先頭集団が5kmを14分50秒程度で刻んでいき、日本記録をマークした大迫傑選手のペースを上回る展開を見せる。25kmを過ぎるまでは、ペースメーカーに引かれる9名の集団が順調にラップを刻んでいく。30kmまでにダザ、藤本の2名にまで絞り込まれる。30kmを過ぎたあたりでペースアップしたダザに、藤本が付いていけず、ダザの単独走になる。ダザは、そのままゴールテープを切り優勝をした。

  • START
    天候は曇り、風は微風、気温は18度とこの季節ではやや高めのコンディション。
  • 1km
    最初の1kmは、2分57秒で通過。
  • 5km
    先頭集団は、14分51秒で通過。日本記録の大迫のペースを2秒上回る。
  • 7.5km
    招待選手のアヤナがリタイアする。
  • 10km
    29分48秒で通過。先頭集団はダザ、藤本、佐藤、市田、拓殖大のデレセを含む9名。約10秒遅れの第2集団は、設楽(啓)、福田、堤、北島、牧野らを含む9人。川内は、30:24で29位を走る。
  • 11km
    藤本が給水を取り損なう。
  • 15km
    44分42秒で通過。先頭集団のメンツは変わらず。
  • 20km
    59分42秒で通過。先頭集団のメンツは変わらず。これまで14分代で刻んできた5kmのラップが15分00秒に落ちる。川内は約1分50秒差で32位。20km過ぎの給水所でダザがスペシャルドリンクを取り逃し、Uターンして取りに戻る。
  • HALF
    1時間03分02秒で通過。大迫のペースを2秒上回る。
  • 25km
    1時間14分35秒で通過。先頭集団が、ダザ、藤本、デレセ、佐藤、市田の5人に絞られる。5kmのラップが14分53秒にあがる。
  • 26km
    市田が遅れる。
  • 27km
    デレセ、佐藤が遅れる。先頭はペースメーカー2人と、ダザと藤本。
  • 30km
    1時間29分33秒で通過。ペースメーカーの2人が外れ、ダザがペースを上げる。藤本は付いていこうとするも、離される。その後に佐藤、デレセ、市田と続く。
  • 35km
    1時間44分41秒でダザが通過。2位の藤本は31秒差で通過。35km過ぎで4位の佐藤が一時止まるアクシデントがありペースダウンする。
  • 40km
    2時間00分16秒でダザが通過。2位の藤本は1分29秒差で通過し、ペースも落ちる。中間点で17位まで順位を落としていた福田が、4位まで追い上げを見せる。
  • FINISH
    2時間07分10秒でダザがゴールし優勝。2位に2分26秒差の2時間09分36秒で藤本が、3位に2時間10分33秒で福田が入った。

選手検索

参加したランナーの記録は、大会速報の特設サイトから見ることができます。選手名、ゼッケンで検索ができ、5kmごとのラップタイムを見ることができます。