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2020年1月2日に開催された「第96回箱根駅伝」往路の結果

2021年「第97回箱根駅伝」の結果はこちら
https://hashirou.com/article/page/97th-hakone-ekiden-2021-0103

「第96回 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」の往路が、2020年1月2日(木)に、東京都千代田区大手町の読売新聞社前から、神奈川県箱根町の芦ノ湖までの、5区間(107.5km)で行われました。

令和初となる2020年の箱根駅伝は、2019年の大会で上位10位までのシード校10大学と、2019年10月に行われたの予選会を通過した10大学の20大学に加え、予選会未通過チームの上位選手で作られる関東学生連合チームの全21チームで競われます。

【参加チーム】
  • 1. 東海大学
  • 2. 青山学院大学
  • 3. 東洋大学
  • 4. 駒澤大学
  • 5. 帝京大学
  • 6. 法政大学
  • 7. 國學院大學
  • 8. 順天堂大学
  • 9. 拓殖大学
  • 10. 中央学院大学
  • 11. 東京国際大学
  • 12. 神奈川大学
  • 13. 日本体育大学
  • 14. 明治大学
  • 15. 創価大学
  • 16. 筑波大学
  • 17. 日本大学
  • 18. 国士舘大学
  • 19. 早稲田大学
  • 20. 中央大学
  • 21. 関東学生連合チーム
【目次】

レース結果

レースは、青山学院大学が"5時間21分16秒"で、これまでの往路記録だった2019年の東洋大学の"5時間26分31秒"を"5分15秒"上回り往路新記録で、3年ぶりの往路優勝をしました。

2位には國學院大學が"5時間22分49秒"でトップから1分36秒差で入り、3位には東京国際大学が"5時間24分33秒"でゴールしました。また、4位の"5時間24分38秒"でゴールした東海大学までが往路記録を更新したことからも、今大会はかつてない高速レースとりました。

1月3日に行われる復路のスタートは12位の中央学院大学までが往路のタイムを反映した時差スタート、13位の中央大学以降は10分経過後の一斉スタートになります。

往路レース結果(カッコは1位との差)
  • 1位
    5:21:16(---)青山学院大学 ※往路記録更新
  • 2位
    5:22:49(1:33)國學院大學 ※往路記録更新
  • 3位
    5:24:33(3:17)東京国際大学 ※往路記録更新
  • 4位
    5:24:38(3:22)東海大学 ※往路記録更新
  • 5位
    5:27:11(5:55)明治大学
  • 6位
    5:27:15(5:59)帝京大学
  • 7位
    5:27:34(6:19)創価大学
  • 8位
    5:27:41(6:26)駒澤大学
  • 9位
    5:28:48(7:33)早稲田大学
  • 10位
    5:29:08(7:53)拓殖大学
  • -- シード権獲得ライン --
  • 11位
    5:29:15(7:59)東洋大学
  • 12位
    5:29:17(8:02)中央学院大学
  • 13位
    5:31:40(10:24)中央大学
  • 14位
    5:31:52(10:37)順天堂大学
  • 15位
    5:32:53(11:38)日本大学
  • 16位
    5:33:00(11:44)法政大学
  • 17位
    5:34:11(12:56)神奈川大学
  • 18位
    5:34:35(13:19)日本体育大学
  • -- 
    5:34:54(13:39)関東学生連合 ※参考記録
  • 19位
    5:37:53(16:38)筑波大学
  • 20位
    5:38:37(17:22)国士舘大学

レース経過

  • 【START】
    レース当日の天候は晴れ。スタート時刻の気温は、7度。スタート時間の午前8時の号砲とともに21チームが一斉にスタートしました。
  • 【1区(23.1km)】
    初めの1kmは、2分45秒の速いペースで入る。序盤は、早稲田、東海、青学等が前方で集団を引っ張る形で展開する。5km過ぎで、国士舘が遅れ、続いて順天堂、法政が遅れていく。
    10kmを28分48秒で通過。
    10km手前で学生連合、11kmで神奈川、東洋、拓殖、12km過ぎに中央、14km手前で東京国際、日大、筑波、16km過ぎに駒澤と続けて遅れていく。
    一方、9人になった集団は後半18km手前の六郷橋の勾配に差し掛かる。上りで創価が仕掛けると、明治が付いていけない。橋を下りきると國學院が先頭に立ち、その後に帝京、日体大、中央学院、創価、東海が続き、さらに間を開けて早稲田、青学が続く。
    残り2kmあたりから國學院が独走態勢を作るが、後続が徐々に追い上げてくる。創価がゴール手前400mで國學院に追いつき捉えると、そのままスパートをかけ創価が首位で2区にタスキを繋いだ。
    <区間賞:1:01:13 米満 怜(創価大学 4年)>
  • 【2区(23.1km)】
    2区が始まると間もなく、トップの創価のムイル(4年)に國學院の土方(4年)が追いつく。さらに1km付近で日体大の山口(2年)、東海の塩澤(3年)がトップの2校に追いつき、さらに2.5kmで、青学の岸本(1年)、中央学院の川村(4年)、早稲田の太田(4年)が追いつき、トップ集団が7人になる。9kmを過ぎると、日体大が集団から遅れ6人の集団になる。後半の権田坂に差し掛かると、15km付近でトップ集団から中央学院、創価大学が続けて遅れる。
    後方では、東洋の相澤(4年)、東京国際の伊藤(4年)が並走しながらハイペースのつばぜり合いを演じ、拓殖のレメティキ(1年)は単独で快走を見せ、前の走者を捉えていく。
    戸塚中継所に向かう上り坂まで、國學院、早稲田、東海、青学のトップ集団が、4校けん制しあう状態が続く。ゴールまで500mの付近で青学がトップにたつとスパートし、トップで3区にタスキを繋いだ。その後は、僅差で早稲田、東海、國學院が続いた。
    一方、6km付近からつばぜり合いを続けていた東洋、東京国際は、20.5kmで東洋がスパートをかけ東京国際を突き放した。さらに東洋の相澤は、中央学院をかわし7人抜きを果たし、これまでの記録を7秒上回り"1:05:57"の区間新をマークした。また、快走を見せていた拓殖のレメティキは、6つ順位を上げた。
    <区間賞:1:05:57 相澤 晃(東洋大学 4年)※区間新記録>
  • 【3区(21.4km)】
    僅差でタスキを受けた4校は、青学の鈴木(4年)、早稲田の井川(1年)が先行し、國學院の青木(4年)、東海の西川(4年)が追う展開になる。後方では、8位でタスキを受けた東京国際のヴィンセント(1年)が、驚異的なペースで刻々と順位を上げていく。
    4.5km過ぎで、トップの青学が早稲田を引き離し始める。7km過ぎには、3位の國學院が早稲田を捉え2位に浮上する。この後、早稲田は順位を落とし8位まで後退する。一方、13位でタスキを受け取った駒澤の山下(1年)が快走を見せ、順位を6位まで押し上げている。
    10km付近には、青学の鈴木の後方に、2位まで上がってきた東京国際のヴィンセントが迫ってくる。11km過ぎには東京国際が青学に追い抜き、青学を置いて行く。東京国際のヴィンセントは、そのまま独走で差を広げ、大会記録を2分1秒更新し"59分25秒"という驚異的なタイムで4区にタスキを繋いだ。
    東京国際が独走する後方で、青学に國學院が迫り、19km手前で青学を捉える。しかし、青学が粘りをみせ差を開かせない。そして、21km手前で再び青学が國學院を抜き返し、2位で3区を終える。1位の東京国際と青学の差は"1分21秒"まで開いた。
    <区間賞:59:25 イエゴン・ヴィンセント(東京国際大学 1年)※区間新記録>
  • 【4区(20.9km)】
    3区のリード"1分21秒"をもってトップ東京国際の佐伯(3年)が先行し、その後に2位の青学の吉田(4年)、僅差で3位の國學院の中西(3年)が続く。3km過ぎで、青学が國學院に肉薄されるが、再び引き離しに成功する。トップに立つ東京国際は、青学にとじわじわと詰められ、9.1km地点の二宮では"33秒"差にまで迫られる。二宮の順位は、東京国際、青学、國學院、さらに並走する帝京、東海大学が続く。
    13.8kmで、青学が東京国際に追いつきトップに出ると、ハイペースな走りを見せ独走状態になり、そのまま4区にタスキを繋いだ。青学の吉田は、これまでの記録を24秒更新して"1時間00分30秒"で区間新をマークした。
    2位は"1分02秒"差で東京国際大学、3位は"1分28秒"差で國學院大學、4位は"1分58秒"差で東海大、間を置かず5位の帝京が"1分59秒"差で続き、5区の箱根の山登りに入った。
    <区間賞:1:00:30 吉田 祐也(青山学院大学 4年)※区間新記録>
  • 【5区(20.8km)】
    トップの青学の飯田(2年)がテンポよく足をすすめる中、昨年の5区で区間新の國學院の浦野(4年)が3km手前で東京国際の山瀬(4年)を捉え2位に上がり、青学の追撃態勢に入る。4位争いは、東海の西田(3年)と帝京の平田(4年)が並走を続け、両者が1歩の引かない状態が続いていく。
    3.6kmにある函嶺洞門を過ぎ、本格的に山登りに入ると、4.5km付近で東海が帝京に先行し単独の4位になる。さらに、東海が8km過ぎで、東京国際をかわし3位に上がる。
    1位の青学、2位の國學院は、両校とも良いペースで山登りを続けタイムがほぼ同じなため、あまり差に変化がなく展開していく。11.7kmの小涌園前で、両校の差が、20秒程度縮まり1分9秒差にするも、山頂付近の16km足之湯では、再び1分26秒差に開き下りながら芦ノ湖に向かっていく。その後も両校の差は、じわじわと差を広げていき、青学が"1分33秒"差をつけ往路優勝のゴールテープを切った。
    区間賞は、"1時間10分25秒"を記録した東洋の宮下(2年)で、14位から11位まで順位を押し上げた。また、明治の鈴木(年)も快走をみせ、9位から5位に食い込んできた。
    <区間賞:1:10:25 宮下 隼人(東洋大学 2年)※区間新記録>
  • 【FINISH】
    3年ぶり4回目の優勝をした青学の往路タイムは"5時間21分16秒"で、往路記録だった2019年の東洋の"5時間26分31秒"を"5分15秒"上回り、往路新記録を更新した。2位の國學院とは"1分33秒"差、3位の東京国際とは"3:17"差のアドバンテージをもって復路に挑む。
    前年度を含め2年連続で往路優勝していた、東洋は1区14位と出遅れ、2区と5区で区間賞をとるも波に乗り切れず11位で往路を終えた。

往路を終えた各校のツイート

往路を終えて、ツイッターで発信をしている大学があるので紹介します。

1位 青山学院大学

2位 國學院大學

3位 東京国際大学

4位 東海大学

5位 明治大学

7位 創価大学

9位 早稲田大学

12位 中央学院大学

13位 中央大学

17位 神奈川大学

20位 国士舘大学

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