走ろう.com

プロ山岳ランナーの上田瑠偉が独立を発表し、新しいアスリートを目指す 3つの取り組みを開始

上田瑠偉 2019年には「スカイランナー・ワールド・シリーズ」ゴールシーン

プロ山岳ランナーの上田瑠偉のアスリートマネジメントを行う “株式会社Mountain Frontier” は、上田が競技開始から長年サポートを受けてきた “株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン” との契約を、2021年9月30日(木)をもって終了したことを発表しました。

これを機に、上田はどこのシューズメーカーとも専属契約を結ばないなど、自主独立した新しいアスリート像の確立を目指して「3つの取り組み」を開始します。

上田瑠偉の掲げる「3つの取り組み」

1つ目の取り組み「シューズフリー」

山岳ランナーにとって、最も大事なアイテム「シューズ」。上田は当面、シューズメーカーと専属契約を結ばない「シューズフリー」のアスリートとして活動していきます。距離、サーフェス(路面形状)、獲得標高、気象条件などに合わせた適切なシューズ選びを自ら行うためです。

2つ目の取り組み「自社アパレルブランド」

これまで株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンからウェア各種もサポートしていただいていましたが、この度の契約終了に伴い、競技用のさまざまなウェア類を自社開発する体制と、一般ランナーに向けて販売する「自社アパレルブランド」を立ち上げます(2022年春予定)。

3つ目の取り組み「新スポンサー獲得」

スポーツメーカーを主にする ”業界の枠” を取り払い、上田瑠偉の新たな活動に共感いただきながら、共創していただける新しいスポンサー獲得を “株式会社Mountain Frontier” として推進し、積極的なメディア活動を行なっていきます。

上田瑠偉のコメント

上田瑠偉

上田瑠偉は、今回のことについて次のようにコメントをしています。

プロ山岳ランナー上田瑠偉は、9月30日の期間満了をもってコロンビアスポーツウェアジャパンとの契約を終えたことをご報告いたします。10代最後の記念にと出場した「東京柴又100K」のゴール後に声をかけていただいたことは昨日のことのように今でもはっきりと覚えています。

その後、店舗のアルバイト、新卒社員、プロアスリートと形を変えながらサポートしていただきました。そしてその間に達成した数多くの成績は、すべて同社のブランド「モントレイル」のシューズに支えられてきました。僕を新しい世界へと導いてくださったコロンビアには感謝してもしきれません。

プロアスリートとしてさらなる上のレベルを目指し、また、新しいアスリート像を作っていくことにチャレンジするために今回の決断をしました。来年2022年、私はトレイルランニング歴10年目に突入します。その前の大きな決断です。プロ山岳ランナーのパイオニアとして、さらなる飛躍をここに誓います。引き続き、変わらない応援を宜しくお願いします。

上田瑠偉選手プロフィール

【過去8年間の戦績】
国内69戦49勝、勝率71.01%
大会新18回、国際大会優勝回数8回

株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンと、上田瑠偉のこれまでの取り組み

上田瑠偉「日本山岳耐久レース」ゴールシーン

上田本人が大学生だった 2013年「東京・柴又100K」に出場した際に、 “株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン” 社担当者に声を掛けられ、トレイルランニングの世界に足を踏み入れる。同年、デビュー戦となる「三原白竜湖トレイルレース」では大会新記録で優勝。2014年には、国内最高峰のトレイルレース「日本山岳耐久レース」にて大会新記録で最年少優勝を果たす(写真)。この時の記録の 7時間1分13秒は、2021年の時点で破られていない。

学生時代には同社店舗でのアルバイトを経験し、2016年には所属アスリート兼社員として入社。2020年に独立後もスポンサー契約を結び、その後も国内外の数々のレースで優勝し、二度の世界一に輝くなど、同社から全面的なサポートを受けていた。

  • CHANGE 山岳ランニング世界王者 上田瑠偉
    ¥397(税込)2024-12-05 00:00:08 時点

    2020年4月17日 発売
    2014年「日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)」にて、驚異的なコースレコード(7時間01分13秒)で優勝。衝撃的なデビューを飾り、山岳ランニング界の先駆者である鏑木毅に「日本の至宝」といわしめたアスリート、上田瑠偉。

関連記事