過酷な砂漠を走る「第35回サハラマラソン」で尾藤朋美氏が、総合女子で準優勝を飾る

第35サハラマラソン

2021年10月1日~11日の日程(6ステージ 7日間)で、北アフリカ・モロッコ南部のサハラ砂漠で開催された「サハラマラソン(MARATHON DES SABLES)」で、初参加で東京都出身の尾藤 朋美氏(びとう ともみ・30歳)が、総合女子で準優勝をしました。日本人が、総合女子で 3位以内入るのは初めてのことです。

「サハラマラソン」は、7日間の衣食住の荷物を、自ら背負って走る自給自足のレースで、世界で最も過酷といわれ、35回の歴史をもつ大会です。同大会は、毎年4月前後に開催していましたが、2020年度は中止になり、2年半ぶりに 2021年10月に開催され、世界各国から 672名(日本人3名)の挑戦者が出場しました。

第35サハラマラソン

毎回完走率が 95~98%で、比較的ファンランとして走っても完走できる「サハラマラソン」ですが、今回のレースは過酷さが例年とは格段に異なり、ステージ1の終了時で 30名がリタイアし、タイムレースとして最後になるステージ5では 318名しか完走できず、完走率が 47%という、35回目にして最も過酷な大会となりました。

第35サハラマラソン

そうした中、総合女子で準優勝に輝いた尾藤朋美氏は『2018年からずっと優勝するぞ!と意気込みやっと走れた今回のMDS。モロッコに行ったことも砂漠を走ったことも無かったけど、このようなステキな結果を出すことが出来たのは沢山の方の応援があったからです。心の底から感謝しております。この準優勝は TEAM JAPANみんなの者だと思います。本当にありがとうございました!!30年間生きてきた中で過去1番過酷だったけど最高に幸せです。』コメントをしています。

尾藤氏は、また今回の大会で一番の思い出を『ラストステージで 2位の選手との 10分差を詰めるために、止まることなく全力で走り切れました!』と、パワフルなコメントを述べました。

尾藤 朋美(びとう ともみ)氏プロフィール

1990年生まれ。パーソナルトレーナー、ランニングコーチ、マラソントレーナー、ボディメイクアーティスト。高校・大学とチアに打ち込む。大学卒業後は保育士として働いた後、2018年3月にフリーのプロトレーナーとなり、同年4月にフルマラソンデビュー。「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」118km総合優勝や「NPCJ POWERHOUSE GYM CLASSIC 2019」部門別W優勝など数々の実績を持つ。

マラソン自己ベストはフル2時間59分32秒、ハーフ1時間26分57秒。

サハラマラソンについて

第35サハラマラソン

「サハラマラソン(MARATHON DES SABLES)」は、アドベンチャーマラソンの草分けといえる大会で、1985年に現在のフランス人主催者パトリック・バウワー(Patrick BAUER)がサハラ砂漠約200kmを走破、この感動をランナーに伝えたいと翌1986年に第1回大会を開催したのが始まりです。2012年2月に、CNNによる「世界の過酷な耐久レース10(World's 10 endurance challenges)」に選出されています。

レースは、6ステージ、7日間合計約250km。各ステージは制限時間が設けられており、42kmのマラソンステージは 12時間、約80kmのステージは 35時間内でゴールしなければならず、“水”以外の衣食住を、ランナー自らが背負って(約8~12kg)日中は 50℃を超える灼熱の砂漠を走破するステージレースです。

大会概要
日 程
2021年10月1日(金)~ 11日(日)
種 目
6ステージ7日間(合計約250km)
開催地
北アフリカ・モロッコ(サハラ砂漠の入り口部分)
URL
https://www.marathondessables.com/
主催・運営
Atlantide Organisation Internationale(アトランティッド オーガニザシヨン アンテルナショナル)