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秋の読書週間にJAAFが「陸上Bookウィーク」として陸上競技に関連した本を紹介

陸上Bookウィーク

2020年の秋の読書週間にあたる 10月27日(火)~11月9日(月)について、日本陸上競技連盟(JAAF)では、この期間を「陸上Bookウィーク」として、陸上に関係する本を紹介しています。

今年の読書週間の標語を『ラストページまで駆け抜けて』として、様々な本と出会い、普段とは異なる陸上の楽しみ方や、新たな陸上の魅力発見に繋がるような読書週間を推進し、読書週間が終わっても、読みたくなるような書籍を取り上げています。

【目次】

小説部門

「陸王」池井戸潤 著

埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金繰りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。それは、伝統の技術を駆使したランニングシューズの開発だった。世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、素材探し、開発力不足…数々の難問が立ちはだかるなか、従業員20名の地方零細企業が、一世一代の勝負に打って出る。ドラマ化もされた超話題作、ついに文庫化!

題名
陸王
著者
池井戸潤
出版
集英社文庫

「風が強く吹いている」三浦しをん 著

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」―純度100パーセントの疾走青春小説。

題名
風が強く吹いている
著者
三浦しをん
出版
新潮社

「一瞬の風になれ」佐藤多佳子 著

春野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。

題名
一瞬の風になれ(全3巻)
著者
佐藤多佳子
出版
講談社

「競歩王」額賀澪 著

高校生の時に華々しく作家デビューした榛名忍。だが、その後、大学生となった彼は結果が残せず燻り気味。そんな折、学内のテレビでリオ五輪の競歩を見ていると、背後で男子学生が号泣していた。こいつは何者⁉ その夜、忍は担当編集者から、次作は東京オリンピックに向けてスポーツ小説を勧められ、つい「競歩」と口にするーー。

題名
競歩王
著者
額賀澪
出版
光文社

「あと少し、もう少し」瀬尾まいこ 著

頼りない顧問のもと、寄せ集めのメンバーがぶつかり合いながら挑む中学最後の駅伝大会。襷(たすき)が繫いだ想いに、溢れる涙が止まらない傑作青春小説。

題名
あと少し、もう少し
著者
瀬尾まいこ
出版
新潮社

「チーム」堂場瞬一 著

箱根駅伝出場を逃した大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。東京~箱根間往復217.9kmの勝負の行方は――選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。

題名
チーム
著者
堂場瞬一
出版
実業之日本社文庫

「駅伝ガールズ」菅聖子/作、榎のと/絵

2015年に開かれた女子第27回全国高等学校高校駅伝競走大会。男子が駅伝の強豪校である世羅高校は、この年も男子が注目されていた。そんななか「ウチらも優勝!」と宣言した女子陸上部のキャプテン・小吉川選手を中心に、チームが1つにまとまっていく。恋愛&お菓子禁止や、チーム内でのライバル関係など、いろんな苦労を乗り越え、これまで入賞もしたことのなかった女子陸上部が優勝までたどりつき、男女同時優勝をはたした本当にあったお話です。

題名
駅伝ガールズ
著者
菅聖子/作、榎のと/絵
出版
KADOKAWA/角川つばさ文庫

「サイドトラック―走るのニガテなぼくのランニング日記―」 ダイアナ・ハーモン・アシャー 作、武富博子 訳

ジョセフは中学一年生。ADD(注意欠陥障害)があり、集中しなくてはいけないときに気が散ってしまう。そんなジョセフが、陸上競技クラブに入ることになってしまい、クロスカントリーに挑戦する。大キライな運動。だけど、最後までやりぬくだけでいい、歩いてもいい、と監督に励まされ、なんとか続けるうちに……読後感さわやかな、楽しい物語。

題名
サイドトラック―走るのニガテなぼくのランニング日記―
著者
ダイアナ・ハーモン・アシャー 作、武富博子 訳
出版
評論社

伝記部門

「四継」宝田将志 著

日本陸上短距離界史上初の銀メダルの真実とは?
2016年8月に開催されたリオデジャネイロ五輪。あの“レジェンド”ウサイン・ボルト率いるジャマイカ代表との真っ向勝負の末に、四継(男子4×100mリレー)で日本代表チームが史上初の銀メダルを獲得した。他の強豪国と違い、トップスプリンターの証である「100m9秒台」の選手は、日本に1人もいない。それでも彼らはリレーになると、世界の強豪に勝るとも劣らないパフォーマンスを発揮した。それはなぜか? そこには、日本の伝統であるバトンパスを進化させてきた日々があった。「10秒の壁」を越えようと、選手同士がプライドを懸けて競ってきた日々があった。桐生祥秀、山縣亮太、ケンブリッジ飛鳥、飯塚翔太--偉業を達成した4選手をはじめ、コーチ、スタッフ、他の関係者までを4年間追い続けた筆者が綴る「チーム・ジャパン」のリオでの真実を描いたノンフィクション。

題名
四継
著者
宝田将志
出版
文藝春秋

「夏から夏へ」佐藤多佳子 著

日本代表リレーチーム、メダルへの熱き挑戦!
2007年世界陸上でアジア新記録をマーク、08年北京五輪のメダルにすべてを賭ける日本代表チームに密着。『一瞬の風になれ』の著者によるノンフィクション。2大会のアンカー・朝原宣治氏との対談つき。

題名
夏から夏へ
著者
佐藤多佳子
出版
集英社

「わたしはあきらめないー大事故をのりこえた競歩選手板倉美紀」 国松俊英/作、藤本四郎/絵

1992年、高校二年でバルセロナ・オリンピックに出場した板倉美紀選手は、その年の暮れ、練習中にダンプカーにはねられ、瀕死の重傷を負った。再起不能といわれたが、手術をくりかえしながらも、勇気とあきらめない心で懸命に練習をかさね、みごと復活をとげた。本書は、板倉美紀選手のひたむきな努力の日々をあざやかに描きだしたノンフィクション物語である。

題名
わたしはあきらめないー大事故をのりこえた競歩選手板倉美紀
著者
国松俊英/作、藤本四郎/絵
出版
PHP研究所

「もう一度あるきたい―競歩界のシンデレラガール板倉美紀奇跡の復活」織田淳太郎 著

日本陸上界史上最年少の17歳でバルセロナ五輪に出場後、交通事故で瀕死の重体に陥った美紀。その10年の記録。

題名
もう一度あるきたい―競歩界のシンデレラガール板倉美紀奇跡の復活
著者
織田淳太郎
出版
文春ネスコ

絵本部門

「へんしんマラソン」 あきやまただし 作・絵

さあ、ふしぎなマラソンたいかいがはじまりますよ。みんな、おもわぬものにへんしんしちゃう、このたいかい。ゆうしょうは、いったいだれ?ことばあそび絵本。

題名
へんしんマラソン
著者
あきやまただし 作・絵
出版
金の星社

「よーいどん!」中川ひろたか 著

かけっこ、とび箱、あみくぐり。おやおやこんどは水泳だ。楽しい応援団もいっぱいの愉快な運動会。

題名
よーいどん!
著者
中川 ひろたか
出版
童心社

「マラソンじいさん」西本鶏介/作、福田岩緒/絵

かけっこが好きなこういちくんが公園に走りに行くと、バイクが飛び込んできました。暴走バイクをとめたのは、なんと白髪のおじいさん! バイクの若者といざ勝負!勇気と正義の心、そして実力も若者に負けないおじいさんに対するこういちくんの憧れが伝わってくる物語です。

題名
マラソンじいさん
著者
西本鶏介/作、福田岩緒/絵
出版
鈴木出版

漫画部門

「スプリンター」小山ゆう 作

日本有数の大コンツェルン・結城グループ。その後継者候補として、義父・豪太郎のもとで帝王学をしこまれる結城光16歳。そして、豪太郎の実の娘でありながら、父の援助を拒否して生きる、女子ナンバーワンスプリンター・水沢裕子16歳。まったく違う青春を選んだ二人だが、意地を張りあいつつも、やがて光と裕子は互いにひかれていく…。

題名
スプリンター
著者
小山ゆう
出版
小学館

「デカスロン」 著

連続2日間にわたって10種目の競技を行い、総得点で争う陸上競技――デカスロン。すべてで一線級の成績を残さなければならないため、勝者はキング・オブ・アスリートと称えられる。無名の元高校球児の風見万吉、卓越した運動能力と底抜けの楽天パワーを武器に、国立競技場での挑戦がはじまる!!

題名
デカスロン
著者
山田芳裕
出版
小学館

「奈緒子」 坂田信弘/原作、中原裕/作画

雄介たちの小学校の運動会当日、健介は頼まれて奈緒子たち親子を磯釣に連れていく。健介は雄介に日本一のマラソンランナーになれと言い残し、出発するのだった。海の上で、天候が気になる健介だったが…

題名
奈緒子
著者
坂田信弘/原作、中原裕/作画
出版
小学館

「なぎさMe公認」北崎拓 著

陸上選手・藤井雅人は高校生になるその日も、朝のジョギングをしていた。足には自信があったのに、浜辺で出会った女の子・紺野なぎさに負けてしまって、気持ちのいい朝が台無しに…。ガッカリして家に帰るが、なぜか、なぎさもついてくる。彼女は、雅斗の家が経営しているアパートに引っ越してきた、スポーツ特待生だったのだ。湘南の高校を舞台に展開する、なぎさと雅斗のアスリート青春ラブストーリー!

題名
なぎさMe公認
著者
北崎拓
出版
小学館

アスリートによるおススメ

「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」ケリー・マクゴニガル 著

【館澤 亨次 選手(横浜DeNA)によるおススメの一冊】
最新の健康心理学に基づく、25のレッスンを読めば「本当の自分」を引き出せます!

題名
スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール
著者
ケリー・マクゴニガル
出版
日経BP

「私は私のままで生きることにした」キム・スヒョン 著

【高良 彩花 選手(筑波大学)によるおススメの一冊】
日韓累計140万部突破! (韓国100万部、日本40万部)「2019年 年間ベストセラー」にもランクインした話題のイラストエッセイ

題名
私は私のままで生きることにした
著者
キム・スヒョン
出版
株式会社ワニブックス

「挨拶のバカ力!」落語家 金原亭 世之介 著

【津田 シェリアイ 選手(築地銀だこAC)によるおススメの一冊】
たった1週間の、落語家流「自己変革」メソッド!「挨拶を極めれば、人生は思いのまま」

題名
挨拶のバカ力!
著者
落語家 金原亭 世之介
出版
三五館

「ウィニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論」為末大 著

アジア最速の""侍ハードラー""として3度のオリンピックを戦った為末大が「人生で一度しかない五輪を悔いなく迎えてほしい」という思いを込め、1年をかけて綴ってきた「私のパフォーマンス理論」は、アスリート以外からも大きな反響を呼んだ。嫉妬心、スランプ、年齢、短所、怪我などとの向き合い方から、人脈やメディア、成功体験についての考え方まで、自分を進化させるためインサイトが詰まった一冊。

題名
ウィニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論
著者
為末大
出版
株式会社プレジデント社