「名古屋ウィメンズマラソン 2020」の概要と結果・速報 - 2020年3月8日開催
「名古屋ウィメンズマラソン 2020」が、2020年3月8日(日)に、愛知県名古屋市の名古屋ドームを発着で、名古屋市内を巡るコースで開催されました。
エリートの部は、女子のMGCファイナルチャレンジの最終戦で、東京五輪の出場権をかけて国内の有力選手が多く参加するため注目を集めました。国内招待選手では、安藤友香、福士加代子、一山麻緒のワコール勢をはじめ、岩出玲亜、池満綾乃、野上恵子、清田真央らが出場します。前田彩里は、怪我のために出場を辞退しています。
今大会は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けてエリートの部のみの開催となり、2万人あまりが参加する一般の部は中止になっています。また、応援も自粛が要請され、ゴール地点のナゴヤドームへの一般応援者の来場はできませんでした。
- 【目次】
- 【開催年別ページ】
レース結果(速報タイム)
レースは、一山麻緒(ワコール)が"2時間20分29秒"で初優勝しました。一山のタイムは、MCGの設定記録を突破したため、東京五輪の女子マラソン3人目の内定を獲得しました。また、国内歴代4番目のタイムとしても刻まれています。
2位には"2時間22分41秒"で安藤友香(ワコール)が入り、3位には"2時間22分56秒"でピュアリティー・リオノリポ(ケニア)が入りました。
【#名古屋ウィメンズマラソン】#一山麻緒 選手が日本人トップでフィニッシュ❗#東京オリンピック マラソン日本代表内定です?https://t.co/dAkqtbBty4#MGCファイルチャレンジ#この日日本代表が決まる pic.twitter.com/5UiYA1DICv
— JAAF(日本陸上競技連盟) (@jaaf_official) March 8, 2020
- 1位
- 2:20:29
- 一山 麻緒(ワコール)
- 2位
- 2:22:41
- 安藤 友香(ワコール)
- 3位
- 2:22:56
- ピュアリティー・リオノリポ(ケニア)
- 4位
- 2:23:17
- ヒルト・ダンテ(エチオピア)
- 5位
- 2:23:27
- 佐藤 早也伽(積水化学)
- 6位
- 2:23:52
- ヘレン・トラ(エチオピア)
- 7位
- 2:25:08
- ビルケ・デベレ(エチオピア)
- 8位
- 2:26:34
- 細田 あい(ダイハツ)
- 9位
- 2:28:39
- 岩出 玲亜(アンダーアーマー)
- 10位
- 2:29:29
- 大森 菜月(ダイハツ)
- 13位
- 2:30:07
- 池満 綾乃(鹿児島銀行)
- 22位
- 2:35:22
- 野上 恵子(十八銀行)
- 27位
- 2:41:26
- 清田 真央(スズキ浜松AC)
- DNF
- 3:20:13
- 福士 加代子(ワコール)
福士は30km地点付近で途中棄権するも、走り続け97位でゴールしている。タイムと順位は公式記録にはならない。
レース経過
冷たい雨の中という、あいにくの天気コンディション。号砲と共に、レースがスタート。ペーサーにが引っ張る形で、先頭集団を引っ張っていく。スタート後、間もなくトップ集団が作られ始める。
10km地点で16人の集団で進むが、雨による消耗もあり、集団からは徐々に遅れる選手が出てくる。20kmを過ぎると岩出、福士が遅れていく。
29kmより、一山がペースメーカーに並びかけるようにプッシュをし始め、30km過ぎの給水所を過ぎてペースメーカーが外れると、一歩前にでる。リオノリポとトラが追走するも、一山はハイペースをキープし、33~34kmではキロ 3分10秒まで上げてくる。一山は、35kmを過ぎても力強い良い走りを見せ、MGC設定記録の 2時間21分47秒を破るペースで進めていく。37kmあたりからは、若干口が開き、表情が厳しくなるも走りは変わらない。
一山は、独走態勢のまま"2時間20分29分"で初優勝のテープを切った。MCGの設定記録も突破し、東京五輪出場内定となった。2位には後半追い上げを見せた安藤が 2時間22分41秒で入り、3位にはリオノリポが入った。
レース タイムライン
- START スタート時の、天候は雨。気温は8.4度、湿度は81%、風速は北東の風1m。冷たい雨の中のレースが号砲と共にスタート。
- 1km
- トップは、3分21秒で通過。
- 2km
- ペースメーカーが1人離脱する。
- 5km
- 16分41秒で通過。集団は16人。国内有力選手では、岩出、安藤、池満、一山、野上、福士、細田、佐藤らを含んでいる。
- 10km
- 33分19秒で通過。集団は16人。安藤、岩出がペースメーカーの後にぴったりと付き、福士は集団の後方を走る。雨の降りが若干弱くなってくる。10km過ぎの給水所で、安藤がスペシャルドリンクを取り逃し、通常のスポーツドリンクで給水を取る。10km過ぎで、海外招待選手のキプロプが棄権する。
- 12km
- 池満、野上が遅れる。海外招待選手のサイナが棄権する。
- 15km
- 50分12秒で通過。集団は12人。15kmの給水後に岩出、福士、ソシオと、昨年優勝のジョハネが遅れる。岩出は苦しそうな表情を見せている。安藤は再度スペシャルドリンクを取れず、並走する細田からドリンクを手渡され、給水を取る。
- 20km
- 1時間6分49秒で通過。集団は8名。安藤は三度、スポーツドリンクを取れず、一山からドリンクを貰う。岩出、福士は、1分近く遅れている。
- HALF
- 1時間10分26秒で通過。2時間20分台も狙えるペースでレースが進む。
- 22km
- 3人のペースメーカーのうち2人が集団に埋もれ始め、1人残ったチュンバがペースを作る。
- 24km
- 細田が遅れる。
- 25km
- 1時間23分29秒で通過。集団は7名。安藤はスペシャルドリンクを取ることに成功。
- 29.5km
- 一山がペースメーカーに並びかけるようにプッシュし始める。集団が縦長になり、安藤が集団の後方に残されていく。
- 30km
- 1時間40分31秒で通過。ペースメーカーが外れ、給水所を利用して一山がトップのまま差を広げようとするも、リオノリポとトラが追走する。4位以降は間が開いてしまい佐藤、安藤は遅れる。一山は、29~30kmの1kmを、3分14秒にペースを上げてくる。
- 31km
- 一山は、1km 3分14秒にペースをキープし、後続を離していく。アームウォーマーを外す。
- 33km
- 一山は、1km 3分10秒にペースをさらに上げてくる。
- 35km
- 1時間56分44秒で、一山が通過。一山が独走態勢でを築く。一山は、30kmからの5kmでキロ3分15秒前後で、良いテンポでレースを進めていく。2位争いのトラ、フリオノリポは25秒差、4位の佐藤は54秒差で続く。
- 40km
- 2時間13分16秒で、一山が通過。2位は、リオノリポで1分47秒差、3位は、順位を上げた安藤が1分54秒差、直ぐ後にトラが続く。
- FINISH
- 一山が、2時間20分29分で初優勝のテープを切った。MCGの設定記録を突破し東京五輪出場内定を獲得した。2位に安藤が、3位にはリオノリポが続いた。
リーダーボード
リーダーズボードでは、各カテゴリーごとのトップ50の選手の速報タイムを5km毎に追うことが出来ます。
選手が着用したシューズ
優勝した一山は、3月1日に発売されたばかりの「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」を着用していました。他のトップ選手は「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を使用しているのが目立ちました。
一方、2位に入った安藤と福士はアディダスのオレンジ色の「アディゼロ」シリーズを、岩出はアンダーアーマー製のシューズを着用していました。
なお、シューズの判別はテレビ中継の目視でのため、必ずしも合っているとは限らないことをご了承ください。
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