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東京マラソンの開催でブームに火が付いたランニング人口の移り変わり

ランニングを楽しむ人のイメージ画像

2007年に「東京マラソン」が初開催されたのを機に、マラソンが持っていたツラく苦しいイメージのスポーツから、楽しく実施できるスポーツへとイメージが変化したこともあり、ランニング人口は増加をしてきています。2012年以降は、その増加が頭打ちになり減少傾向を見せていましたが、2020年からは新型コロナウィルス感染症が流行したことの影響で外出が制限されたことで、運動不足解消のためにランニングを積極的に行う人が再び増加してきています。

2020 ジョギング・ランニング人口のグラフ

公益財団法人 笹川スポーツ財団が発表した『ジョギング・ランニング人口の調査※1※2』によると、2020年時点で「年1回以上のジョギング・ランニングをする実施率(20歳以上が対象)」によるランニング人口は 10.2%で、推計実施人口は 1,055万人という結果でした。この数値は、1998年に調査を始めてから一番少なかった 2002年の 500万人を割っていた時期と比べると 2倍以上に増加しています。

ジョギング・ランニング実施率 年次推移のグラフ

走る頻度が年1回では、習慣的に実施しているとは言いがたいため、頻度を上げた調査の場合、月に 2回以上が 7.0%で推定 724万人、週に1回以上が 5.6%で 579万人となっています。

ジョギング・ランニング実施率(年1回以上)男性:年代別(20歳以上)のグラフ

年代別の実施率では、男女ともに 20代が高い実施率を示しています。また男女別の実施率では、男性の 14.9%に対して、女性は 5.6%で、10%近くの開きがあります。

ジョギング・ランニング実施率(年1回以上)男性:年代別(20歳以上)のグラフ

ジョギング・ランニング実施率(年1回以上)女性:年代別(20歳以上)のグラフ

男性は 30代〜50代まで 15%を超える実施率を示していますが、女性が 15%を超えているのは 20代のみで、他の年代は 1桁に留まっています。

なお、この調査は 2020年8月〜9月にかけての新型コロナウイルスが流行して半年程度経過した時期のデータのため、長期間のコロナ禍を経て次回の調査では、実施率の変動がある可能性があります。


<参考文献>
  • 1.公益財団法人 笹川スポーツ財団「ジョギング・ランニング人口」 : 参照 2023-02-08
    https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/data/jogging_running.html
  • 2. 公益財団法人 笹川スポーツ財団 PRTIMES リリース「ジョギング・ランニング推計実施人口、過去最多」: 参照 2023-02-08
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000060227.html
    [調査の概要]
    【調査対象】全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性:1,493人、女性1,507人)
    【地点数】300地点(大都市89地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村25地点)
    【調査時期】2020年8月28日~9月23日