「東京マラソン2018」のレース当日の出来事まとめ

「東京マラソン2018」であった出来事など、あれこれをまとめました。

気温や天候は走りやすかったのか?

レース当日のスタート時刻の9時の気温は6度で、12時の気温は約7度でした。風は1m~3mの微風で、走りやすいコンディションでしたが、曇りで太陽の暖かさを感じない空模様だったため、ランナーによっては寒さを感じるような天候でした。

気象庁|過去の気象データ検索|2018年2月25日
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2018&month=02&day=25&view=p1

キプサングが16km過ぎに途中棄権

昨年開催の「東京マラソン2017」で、大会記録の2時間3分58秒でで優勝したウィルソン・キプサング選手(ケニア)が、2018年大会も参加しました。昨年のような高速走行が期待され、自身も2日前の会見で「準備万端」と発言していました。

しかし、レースでは先頭集団の真ん中から後方に位置し、15km過ぎの給水所付近で一気にペースダウン。墨田川にかかる蔵前橋の上で歩き出し、腕時計の計測を止め、無理というゼスチャーを出して、16.6km過ぎで棄権をしました。

15キロ付近で急にペースダウンした。
最後は苦しそうな表情で立ち止まり、やむなく棄権を決断した。
大会関係者によると、体調を崩していたという。

昨季覇者キプサング棄権15キロ付近でペースダウン - 陸上 : 日刊スポーツ

ちなみに、キプサング選手が履いていたシューズは、先行予約受付中の「adiZERO SUB2」でした。

フィニッシュまで続けられた男子車いすのデッドヒート

男子の車いすの部では、ベテランの山本浩之選手と若手の鈴木朋樹選手(トヨタ自動車)の2名で、5km過ぎからゴール地点まで一騎打ちが続きました。

41km手前で鈴木がトップに出たものの、山本がアタックをかけてかわすと、最後の左カーブで車体を傾けながら先頭をまもり、山本が1時間26分23秒のトップでゴールテープを切りました。鈴木は、1秒遅れの1時間26分24秒でした。

タイムは、ランナーアップデートのガンタイム。

設楽悠太選手が終盤右手に着けていたものは?

日本記録を5秒更新し、2位になった設楽悠太選手ですが、レース終盤に右手の二の腕に何にかを装着していたのが気になった人も多いはず。テレビでは腕の動きが速く、よく見えませんでしたが、自身のツイッターで、その写真を公開しました(写真2枚目)。

このアームバンドのイラストは、設楽選手の姉が描いたものだそうで、40km過ぎの給水のボトルに付けてあったのを腕に通して、応援の力を貰っていたそうです。

16年間破られなかった日本記録とは

今回、設楽選手が更新した前日本記録は、現在カネボウ陸上競技部の監督をしている高岡寿成氏が、2002年のシカゴマラソンで樹立した2時間6分16秒のタイムでした。シカゴマラソンはワールドマラソンメジャーズの1つで、平坦な高速コースで記録が出やすいとして知られます。

設楽選手に贈られる1億円はどこから?

設楽悠太選手には、日本記録を更新したボーナスとして1億円が贈られますが、その大金は誰が出資するのでしょうか。フジテレビの中継の中で、増田明美さんが次のようにコメントしています。

「日本実業団連合の会長の西川さんが言われてましたけれど、たくさんの企業に声がかけてあって、1億円が何人出ても貰えるようにしてあるから、みんな頑張ってほしい。」

MGC出場権獲得者、6名が決定

東京オリンピックの代表を争う、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を6選手が獲得しました。

東京マラソンの選考の基準は、1位~3位が 2時間11分以内で、4位~6位が 2時間10分以内でした。

  • 設楽悠太(HONDA):2時間6分11秒
  • 井上大仁(MHPS) :2時間6分54秒
  • 木滑良(MHPS)  :2時間8分8秒
  • 宮脇千博(トヨタ自動車):2時間8分45秒
  • 山本憲二(マツダ)   :2時間8分48秒
  • 佐藤悠基(日清食品グループ):2時間8分58秒

コスプレランナーも多く参加

東京マラソンといえば、コスプレランナーが名物の一つに挙げられます。今年も、多数のランナーがコスプレをして参加していました。

下記のページでは、コスプレランナー達の様子を見ることができます。

東京マラソン2018仮装大賞@TOKYO2018kasou|Twitter

2018東京マラソンのコスプレ仮装ランナーまとめ|NAVERまとめ

なお、東京マラソンでは競技規約に服装に関しての制限を設けており、他のランナーに危険なもの、不快にさせるもの、広告・宣伝目的のもの、顔全体を覆ってしまうものなどが、禁止項目にあります。

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