2020年の花粉の量は例年よりも少なめ!ランナーが知っておきたい春の花粉の傾向と対策

2019~2020年の冬は、暖冬傾向にあり例年よりも寒さがあまり厳しくないシーズンでした。そして、例年よりも早く春の日差しが感じられるため、スギをはじめとした花粉が飛び始める時期が、例年よりも早まっています。花粉症を抱える、ランナーにとっては厳しい季節となりますが、花粉症で悩まされる時期を、どのように走り抜けたら良いかの傾向と対策を考えていきます。

【目次】

2020年の花粉飛散予想

日本気象協会が発表した「2020年春の花粉飛散予測 第4報」によると、2月13日の時点で既に西日本や東海地方、一部の関東地方では、スギ花粉の飛散が始まっています。全国的に早めに飛散する傾向があり、関東では例年より2週間も早い2月3日に花粉が飛び始めています。2月下旬から3月初旬にかけては、北陸・東北地方も、飛散が始まります。

スギ花粉飛び始め予想2020日本気象協会 2020年春の花粉飛散予測 第4報

東京では、スギ花粉の飛散が2月下旬から3月下旬までの約1ヵ月間がピークになり、さらにヒノキの花粉も4月の上旬から下旬頃にかけて飛び、花粉が飛んでいる時期が他の地方よりも長くなる傾向があります。

2020年(例年比)花粉の飛ぶ量は?日本気象協会 2020年春の花粉飛散予測 第4報

花粉の飛ぶ量は、例年(過去10年)と比べると、北海道・東北地方以外は、少ないもしくは非常に少ないと予想され、北海道や青森などの東北北部では、例年より多くの飛散が予想されています。北の方が多く、南に向かうにつれ、花粉の量は少なくなっていく模様です。

花粉の飛散状況を見極める

花粉の飛散状況は、時間帯や天候により量に変化があります。「花粉症環境保健マニュアル2019」では、花粉の多い日に次の3点を挙げています。

  • 晴れて、気温が高い日
  • 空気が乾燥して、風が強い日
  • 雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3 日続いたあと

1日のうちで花粉の飛散量の多いのは、昼過ぎから夕方にかけての時間帯です。これは、日差しにより気温が高くなると花粉が飛びやすくなるためで、日差しがなく気温の低い夜間や早朝は花粉が少ないため、花粉症の症状は軽減されます。

花粉の多い時間帯(千代田区)花粉症環境保健マニュアル2019-2019年12月改訂版-|環境省

雨が降ると、花粉の飛散量が少ないだけでなく、空気中に漂う花粉が水滴により地面に落とされます。そのため、雨上がりは花粉が少なく、ランニングしても症状がでにくくなります。しかし、雨が上がった後、南風が吹いて急激に気温が上昇するような時は、花粉が飛び始めるのが早くなることがあります。

ランナーと花粉症

くしゃみするランナー

花粉症の症状は、目や鼻などの粘膜に付着したり、体内に取り込んだ花粉が原因となって起こるアレルギー反応によるものです。

そのため、花粉がなるべく身体に接触しないようにすることが重要になります。しかし屋外を走るランナーは、いやおうなしに花粉と触れることになります。さらに、ランニング中は呼吸が激しくなるため、口や鼻から空気と共に多くの花粉を取り込んでしまいます。

ランニングのもつ効能

ランニングのもつ効能

ランニングなどの有酸素運動は、それ自体が花粉症を和らげる効果をもっています。

花粉症は、リラックスして副交感神経が優位な時に症状がでやく、身体が活発に活動して交感神経が優位になる時には、症状が抑えられる傾向があります。そのため、積極的に身体を動かすランニングは、花粉症を和らげ、軽い人であればランニングをしている間は、症状を感じなくなります。さらに、運動することが自律神経のバランスをとるのに役立つため、普段の生活の症状改善にも繋がります。

しかしながら症状の重い人にとっては、花粉シーズンのランニングは厳しいものがあります。そこで、ランナーができる花粉対策を探っていきます。

屋内でトレーニングをする

屋内トレーニング

花粉が多くある環境に行かないことは、最良の対策になります。

屋内のジムやスポーツ施設でトレーニングを行えば、花粉の影響を最小限にしてくれます。このような施設は、湿度が十分にあるため、花粉が空気中に漂いにくいという環境も揃います。屋外を走れないというストレスはありますが、トレッドミルなど使ってのランニングを楽しむ以外に、プールやウェイトなどを使ってのトレーニングも行うことが出来ます。

花粉対策グッズで対応する

花粉対策グッズ

花粉が多い中で屋外で走る時は、花粉対策のグッズで万全な対策をとります。ここで大切なのは、見た目が少々カッコ悪くなっても、仕方ないとして受け入れることです。

目のかゆみ対策

目のかゆみの対策は、まずは花粉が目に入らないように、花粉対策用のメガネやサングラスを装着して走ることです。目の周りを覆ってくれるゴーグルタイプやフレーム付きのものがおススメですが、普段つかっているメガネなどでも、花粉をある程度は防ぐことができます。

ランニングした後は、花粉用の目薬をさしたり、目を洗浄薬で洗うなどして、しっかりケアします。

鼻のムズムズ対策

鼻や口は、マスクをして覆うことが第一です。マスクをしてしまうと若干の息苦しさを伴いますが、花粉が侵入するのをシャットアウトできます。マスクは、走っている時の息づかいで湿ってしまうので、スポーツタイプのものや、使い捨てで呼吸がしやすい立体型がおススメです。ただし、2019年の12月から中国で発生した新型コロナウィルス"COVID-19"の影響で、マスクの品薄状態が続き、手に入りにくい状況になっています。

マスクをしない場合は、鼻腔内にワセリンを塗っておくことや、イオンで花粉を防ぐブロックスプレーを使うことでも、花粉をある程度防ぐ効果があるようです。

しかし、いくら対策をしても、鼻水やクシャミは出てきてしまうものなので、ランニングの最中に鼻をかんでもなくならないように、十分な量のティッシュを持ってランニングに出かけましょう。

家の中には花粉をシャットアウト

花粉をシャットアウト

外出して家に入る時にはもちろんですが、ランニングをした後にも花粉を家の中に持ち込まないように心がけるようにします。

ランニングから帰ってくると、身体や衣服には、目に見えなくてもたくさんの花粉が付着しています。家に入る前には、衣服の花粉を叩いたり、振ったりしてしっかり花粉を落とします。玄関に洋服用のブラシを置いておけば効果的に花粉を払うことが出来ます。また、髪の毛は花粉が特に付きやすいため、叩いたり、ブラッシングをして落とします。あらかじめ帽子を被っておけば、花粉は髪の毛に付着しにくくなります。

家に入ったら、身体を拭いたりシャワーを浴たりすると共に、うがいなどをして体に付いた花粉をなるべく落とすようにして、花粉をシャットアウトしましょう。

休息をとり、体調を整えることが重要

休息をとり、体調を整える

花粉症の症状は、睡眠不足やストレスなどで身体のバランスを崩していると、悪化する傾向があります。そのため、ランニングをした後は、ゆっくり休息をとるようにします。

日常から睡眠を多くとり、規則正しい生活を過ごすことは症状の軽減に役立ちます。このような生活習慣を身につけていくことは、花粉対策になるだけではなく、ランニングのパフォーマンスにも良い効果もたらしてくれます。