「東京マラソン2020」が、新型コロナウイルスの影響でエリートの部のみ開催し、一般部は中止になる

「東京マラソン2020」を主催する『一般財団法人東京マラソン財団』は、2020年2月17日(月)に告知したリリースで、"新型コロナウイルス(COVID-19)"の感染が都内でも複数確認されたことを受けて、大会の実施が困難と結論づけ、大会の『マラソンのエリート及び車いすエリートの部のみを開催する』ことを発表しました。

このリリースを受けて、マラソンの「一般の部」「準エリート部」「車いす一般の部」および、10kmの全ての部門は、中止になることが決定しました。

「東京マラソン2020」に参加を予定していたランナー(エリート除く)には、次の措置が取られます。

  • 今回限りの措置として、翌年の「東京マラソン2021」に出走することを可能とします。「東京マラソン2021」にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要となります。
  • 東京マラソン2020の参加料及びチャリティ寄付金は返金されません(募集要項のエントリー規約に基づきます)。
  • 東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には、2020大会終了後Tシャツが発送されます。

2月14日のリリースにて、『中華人民共和国在住者で、日本に渡航できない、もしくは渡航を取りやめたため東京マラソン2020に参加できなかったランナーの方に対する措置』として、「東京マラソン2021」のエントリーの際の参加料の免除が確約されていました。 ますが、それについての言及はありませんでした。しかし、今回の2月17日のリリースには『東京マラソン2020に参加を予定していたランナー(エリート除く)の皆様』とあるため参加料については、こちらのリリースの『別途参加料の入金が必要』が優先されるものとみられます。 その件について2月20日に『東京マラソン2021のエントリーにあたっては、中華人民共和国在住者に関わらず、全参加者から、参加料を入金いただくことといたします。』とアナウンスがあり、2月14日の告知を更新しました。

なお、このリリースは、今後の状況により内容に変更が生じる場合があるため、しばらくは「東京マラソン」のホームページをチェックすることをおススメします。

東京マラソン2020に参加予定のランナーの皆様へ | 東京マラソン2020
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_001575.html

東京マラソン2020に参加予定であった中華人民共和国在住の皆様へ(2020年2月14日(金)の情報より更新) | 東京マラソン2020
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_001573.html

"EXPO"等の関連イベントも中止に

「東京マラソン2020」への措置に伴い、2020年2月27(木)~29日(土)で開催を予定されていた「ランナー受付」及び「東京マラソンEXPO 2020」が中止になります。

また、大会前日の2月29(土)開催予定だった次の4イベントも中止になります。

  • 東京マラソンファミリーラン2020
  • 東京マラソンフレンドシップラン2020
  • 東京マラソン1マイルズ2020
  • 東京マラソンウィーク2020オフィシャルイベント~フィニッシュエリアを見に行こう!丸の内仲通りイベント~

東京マラソン2020ランナー受付及び東京マラソンEXPO 2020・前日祭開催の中止について | 東京マラソン2020
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_001578.html

ボランティア参加者も人数を縮小

「東京マラソン2020」では、レース当日やイベントを支えるボランティアが約1万人余りが活動しますが、レースがエリートの部のみの開催になったため、ボランティアの規模も縮小されることになりました。

ボランティアに対する措置として、VOLUNTAINERの研修兼選考を受けているリーダー、リーダーサポート(約830人)を除き、ボランティアとして参加を予定ししていたメンバーは、全てキャンセルになりました。リーダー、リーダーサポートについては参加の意向確認をし、配置人数の調整が行われたうえで、参加の可否が判断されます。

なお、全てのボランティアはランナーと同様に「東京マラソン2021」のボランティアに参加することが可能になっています。また、既に発送がされ受け取り済みのボランティアのウェアに関しては、返品は不要とされています。

【重要】東京マラソン2020マラソンエリート及び車いすエリートの部のみの開催に伴うボランティア活動について|VOLUNTAINER
http://www.voluntainer.jp/news/detail/404

【重要②】東京マラソン2020マラソンエリート及び車いすエリートの部のみの開催に伴うボランティア活動について|VOLUNTAINER
http://www.voluntainer.jp/news/detail/405

「東京マラソン」で予想されたリスクについて

今回の措置は、東京マラソンには、参加ランナー、ボランティア、関係者に加え、沿道に多くの観戦者が集まることで、ウィルスが拡散されるリスクがあるためにとられたものです。

現時点での"新型コロナウイルス(COVID-19)"の感染者は限定的ですが、感染経路が不明の感染者も出始めており、今後の経過によっては、東京マラソンの開催日には拡大していることも考えられます。そのため「MGCファイナルチャレンジ(男子)」になっているエリート部門を除く他の部門の中止は、やむを得ない措置と考えられます。

「東京マラソン」を開催した場合のリスクとしては、スタート時にランナーがブロックごとに密集して並ぶことや、タイムによってはコース上でも密度が高い状態が続くことが挙げられます。また、手荷物の預けの受け渡し時や、更衣室やトイレといった共用スペースなどでの間接な接触も予想されます。

また、マラソンの距離を走ることは、ランナーに過度の体力の消耗を招きます。この消耗では、カラダの機能や免疫力の低下も同時に起こるため、ウィルスに対しての抵抗力が弱まります。このため、平常時よりも感染しやすくなり、走ったランナーが大会後に発症しやすくなる可能性も考えられました。

「東京マラソン」以外で、これから開催が予定されているマラソン大会では、今回の措置が一つの指針になってきます。今後開催される大会に出場を予定しているランナーは、その大会がどのような感染対策を行ってくるかを、ホームページなどで随時にチェックしていくと良いでしょう。

なお、"新型コロナウイルス(COVID-19)"に関しての感染予防策などの情報は、下記URLのページで閲覧することが出来ます。

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

楽天ウェブサービスセンター

関連記事