Strava がアクティビティデータから 2022年のトレンドを分析した「Year In Sport」を公開

Strava Year In Sport

世界最大のスポーツコミュニティ「Strava(ストラバ)」は、世界中のユーザーがアップロードしたアクティビティデータのトレンドを分析した「Year In Sport」を公開しました。

Stravaは、30種類以上のスポーツタイプを記録できるフィットネス・プラットフォームです。公開された「Year In Sport」では、ユーザーであるアスリートが運動で動いた時間や距離、累積標高などの記録により、トレンドやストーリー、アスリートたちの姿が描き出されています。このページでは「Year In Sport」の中から、ランニングに関わる項目をピックアップしてお伝えします。

コミュニティと競争 - トレーニングパ―トナーの存在意義

「人を動かすのは、人」。これは今現在にも当てはまること。ペアでアクティビティを行ったアスリートは、単独の場合よりも時間・距離ともに長く、3人以上のグループではさらに長くなる傾向があります。特にサイクリストは、ペアの方が単独の場合よりも、約2倍の距離をライドしました。

サイクリストはまた、単独よりもグループの方が速度が出るという結果が出ています。ロードレースで集団が逃げを追いかける姿を見たり、コーヒーライドで置いて行かれそうになったりした経験がある人は、納得かもしれないですね。

【距離&時間の比較 - クループアクティビティ vs 個人アクティビティ】

グループでなら、冬を越せます。

北半球では、1月は寒く、暗く、モチベーションが上がりにくい季節です。同時に、目標を立てるのに最も人気のある月でもあり、ワークアウトのパートナーが目標達成の大きな手助けとなる時期でもあります。 1月にグループアクティビティを行ったサイクリストとランナーは、単独アクティビティのみのアスリートに比べて、それぞれ +87%と +78%の運動時間を記録しました。

かつてないほど増加した、マラソンランナー

多くのレースが再開した 2022年、Strava上でフルマラソンを記録したランナーの割合は、2021年に比べてほぼ倍増しました。国によっては増加がさらに顕著で、オランダでは、フルマラソンを完走したランナーの増加率が 3倍にものぼりました。

【マラソンが増加した国ランキング】

新たな場所で、新たなスポーツを

2021年、少しずつ旅を再開し始めたアスリートたちが、2022年には本格的に遠出をするようになりました。国外でのアクティビティをアップロードしたアスリートの割合は、昨年比101%増を記録。パンデミック前の 2019年の数字にわずか 3%及ばないだけでした。

日本のアスリートに最も人気だった旅行先は、以下のグラフの通りです。

【マラソンが増加した国ランキング】

最も伸びたスポーツは?

多様な組み合わせは、場所を変えることだけではありません。今年、世界的に最も成長したスポーツを見ると、スキー場やジム、プールなど、自粛期間中に閉鎖されていた場所に戻りたいという欲求が表れています。待ちに待った、スポーツ施設の再開です。

【最も伸びたスポーツタイプ】

新しい年、新しい自分?そのカギは、新しいスポーツかも。

2023年に新たな目標を掲げるみなさんへの「ヒント」:新しいスポーツを始めることで、さらにモチベーションを高めることができるでしょう。

1月に 2種類以上のスポーツをアップロードしたアスリートは、1つのスポーツだけを行ったアスリートに比べて、アクティブ日数が 75%多かっただけでなく、合計運動時間も 62%増加しました。つまり、これまでと同じ時間内で複数のスポーツを行ったのではなく、より多くの時間を作って運動に取り組んだことを表しています。

オフロードの探索

ワクワクする探索、よりオープンな空間、新しい冒険など、動機は何であれ、52%のアスリートが 2022年にトレイルアクティビティをアップロードしています。

グラベルバイクや e-MTBなど、サイクリングの新しいトレンドを楽しんでいるアスリートもいれば、トレイルランニングやウルトラランニングの急増に貢献している人も。単独行動がモチベーションになるケースもありますが、55%以上のトレイルアクティビティはグループで行われています。

みんなで一緒に - 2022年、頑張り続けたアスリートたち

不安定な数年間を経て、ようやく日常を取り戻せるようになってきた 2022年。何が元通りに戻り、どのような変化が「ニューノーマル」になるのかが、徐々に明確になってきました。

そのような不確実さの中でも、アスリートたちはこれまでと同じように運動し続け、自分自身に挑戦し、喜びを追求するための新しい方法を見つけ続けています。その中で、共に挑戦し、お互いを高め合ってきました。

2023年に何が待ち受けていようとも、1つのグローバル・チームとして、共に挑みましょう!

データについて
Strava の「Year In Sport 2022」は、2021年10月1日から2022年9月30日の間に Stravaにアップロードされた、公開アクティビティを分析して作成されています。非公開アクティビティや、情報提供を許可していないアスリートのアクティビティは、集計対象から除外しています。

Year In Sport 2022|Strava
https://www.strava.com/yis-community-2022