革新的な一足「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」を、3月4日よりナイキ原宿で数量限定販売

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント

ナイキは、初の3Dプリントを活用した競技用フットウェアのテキスタイルアッパーであるフライプリントを搭載したモデル、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」を、2019年3月4日(月)に日本国内で初めてナイキ原宿にて販売します。

「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」は、マラソンの世界記録を持つキプチョゲのフィードバックをもとに開発されたシューズです。2017年9月に大雨と湿度99%という環境の中で行われたベルリンマラソン後に、ナイキのデザイナーが荒天によるパフォーマンスへの影響をキプチョゲに聞いたところ、シューズ(ナイキのマラソン2時間切り、Breaking 2の挑戦で彼が着用したことで有名になったナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート)が水を吸い、大雨で水分が蒸発しないため、予想よりシューズが重くなったことを受け、開発されました。

そこで、デザイナー達はソール部分はそのまま維持しながら、新しいアッパーを開発して問題を解決することにフォーカスし、実験を行なっていた機能的な3Dプリントを活用したアッパーを採用しました。2018年4月、ロンドンマラソンでキプチョゲは新しいアッパーを採用した「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」を着用し優勝しました。シューズは、キプチョゲがモンツァとベルリンで着用したものよりも11g軽くなっています。ニット加工、または織物加工されているアッパー素材は、交差している繊維同士に摩擦が起こるため、引っ張り強度が高まると同時に、足を適切な位置で安定させることができるようになっています。

「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」は、2019年3月4日(月)に日本国内で初めて、ナイキ原宿で数量限定で販売されます。販売方法は、応募条件を満たし、応募者の全ての申請タイムを集計し、商品のサイズごとにタイムの速い順から優先購入権が付与されます。

<購入資格>
2017年3月3日以降のレースで下記の結果を残し、またそれを指定された方法で証明できる方。

男性:フルマラソン 3時間00分00秒以下
女性:フルマラソン 3時間30分00秒以下

応募条件を満たし、2019年3月4日(月)7:30AM-8:30AMの間にナイキ原宿に並んだ方に限ります。受付の順番は、当落の選考に関係しません。

<販売方法>
受付した応募者の全員の申請タイムを集計し、商品のサイズごとにタイムの速い順から優先購入権を付します。商品の販売は応募受付日の15時より開始します。引き渡し期間は2日間です。

商品の価格は、75,000円(税別)です。

購入資格および販売方法の詳細は、下記URLのウェブサイトをご覧ください。

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント. Nike.com (JP)
https://www.nike.com/jp/ja_jp/c/running/zoom/flyprint

ナイキ フライプリントとは?

ナイキ フライプリントは、ナイキ初の3Dプリントを活用した競技用フットウエアのテキスタイルアッパーです。これはフットウェアのツーリングに用いる技術ではありませんが、ナイキが長い間取り組んできたものです。

ナイキ フライプリント技術は、固体堆積モデリング(SDM)と呼ぶ、コイル状になっているTPUの繊条組織を解き、それを溶かし層に重ねるプロセスにより作られます。

ナイキが一般的な手法を採用することはありません。実際、フライプリントは、デザイナーがアスリートデータを異なる繊維の形に変換することを可能にしました。これにより、ナイキ フライプリント(繊維、またはその技術)は、ナイキのデジタルで作り上げる繊維開発の努力を一歩先に進め、ナイキ ハイパーフューズ、フライワイヤーやフライニットでも行ってきた、機械にナイキ独自の修正を施す(手を加える)というレガシーを受け継ぎ、これまで想像できなかった機能を生み出すソリューションを実現しました。

ナイキ フライプリント

このプロセスは、まずアスリートのデータを記録して、フライプリントの素材を作るところから始まります。データは、コンピューターデザインツールで解析され、素材の理想的な構成を確定します。最後に、その情報を元に最終の素材が作られます。この方法によって、アスリートや、求められる機能に合わせて全く異なるプリントを作れるというフライプリント技術の汎用性と、デザインプロセス全体のペースの速さが現実のものになります。また機能をプリントすることで、これまでにない速さと精密さで物作りが可能になります。実に、試作品を作るスピードもこれまでのどんな生産方法よりも16倍以上速くなっています。

ナイキ フライプリント

従来の平面的な素材と比べた、3D素材がもたらす興味深い長所には、フライプリントが素材を融合させて作るという性質から、縦糸と横糸の交差以上に、ダイナミックな素材の連動を実現できるという点があります。例えば、通常の編み物や織物の素材では、絡み合った糸(縦糸と横糸)の間に摩擦抵抗が生まれますが、3Dプリントした素材の場合、素材の交点が融合しているため、より正確に足を支えられるようになります。さらにこれまでの素材よりも軽く、通気性も高く作ることが可能になりました。

デザインの速さに関して、従来の繊維に比べてフライプリント技術がもたらす利点が2つあります。素材の上にある繊維の線の配置を一つ一つ調整することができる一方、その変更が全体の構造に響くことがありません。また、早く制作ができるため、商品テストや修正の時間も大幅に削減できます。つまりフライプリントは、正確なデザインを可能にし、短時間で大きな利点をアスリートに提供することができます。

またこの素材は、特にフライニットなどの多くの素材と無理なく併用できるため、フィットと構造の最適なバランスを実現することができます。フライニットの糸は、糊や縫い目を加えることなくフライプリントの素材と熱圧着することができます。

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