「Get Sports」で大迫傑選手のフォアフット走法の強さの秘密に迫る

2018年1月15日(月)に放送されたテレビ朝日「Get Sports」では、「大​迫傑の強さの秘密#フォアフット走法」をテーマにした特集が組まれました。

大​迫傑(おおさこすぐる)選手は、大学時代は早稲田大学の選手として箱根駅伝をはじめとした大学駅伝で注目を集め、現在は「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」に所属する長距離ランナーです。初マラソンのボストンマラソン(2017年4月)で3位に入賞し、福岡国際マラソン(2017年12月)でも3位に入り、タイムは歴代5位となる“2時間7分19秒”を記録しました。

大迫選手の走りの強さの一つに「フォアフット走法」があります。競技者の走法に精通する日本体育大学の阿江通良教授は、「フォアフット走法」の最大の特徴は『接地時間の短さ』を挙げていました。解説では下記のように説明しています。

フォアフット走法は、つま先で接地し、そのまま踵を付けずに蹴りだすため、接地面積が小さい。これが、踵から接地する走り方だと、足の裏すべてを使って蹴りだしていくため、接地面積は広い。その面積の違いが、接地時間差となり、走りに大きな影響を与えるという。

Get Sports ナレーション

また阿江教授は、フォアフット走法によりふくらはぎに蓄えられる弾性(バネ)エネルギーについても言及しました。

弾性エネルギーとは、接地の際ふくらはぎ蓄えられるエネルギーのこと。マラソン選手は脚を蹴りだす瞬間、それを前に進む推進力に変えて走っている。接地時間が長いとふくらはぎにたまったエネルギーが、蹴りだす前に失われるため推進力は小さくなる。しかし、接地時間が短ければエネルギーを失う前に蹴りだし、大きな推進力に変えることができる。

Get Sports ナレーション

このことについて、大迫選手は履いているナイキのヴェイパーフライを指しながら次のように話しました。

「例えばこれだったら、反発がすごいあるので、乗せて反発で前にボーンって出る感じ。」

大迫選手は「フォアフット走法」に関して感覚的に話していましたが、その習得は難しく、安易に取り入れようとすると故障に繋がることもあります。大迫選手の「フォアフット走法」のルーツは中学の陸上部時代にあり、毎日つま先で接地してもも上げを繰り返す練習が組み込まれていたため、そのベースが築かれていたそうです。

かつての大迫選手のフォームには、疲れてくると脚が先行してしまい上半身が乱れ、バランスが悪い走りになりやすいというウィークポイントがありました。しかし、現在ではランニングに必要な筋力に加えて全面的な身体トレーニングをすることで「フォアフット走法」に対応し、ふくらはぎにも負担を減らすことに成功しています。映像では、筋力トレーニングや、トレーニングボールやチューブを使った体幹トレーニングが紹介されていました。

そして、大迫選手は現在のフィジカルの状態について、次のように語りました。

「フィジカルの面にかんしてはすごく強くなった。体幹だとか。また単純に速く走れる体になってきたなっていうのは感じますね。大学生の頃の自分に比べると、重要なところの筋肉は付いてきたので、その点は非常に成功した部分かなと思います。」

関連記事