ロングバッテリーで多彩な機能をもつ Amazfitのスマートウォッチ「GTR 3」の機能説明と実機レビュー
Amazfit GT 3シリーズ 概要
スマートウォッチのブランド “Amazfit(アマズフィット)” は、ブランドを大きくリニューアルした主力製品の「Amazfit GT 3シリーズ」の「GTR 3 Pro」、「GTR 3」、「GTS 3」の 3モデルを販売しています。2021年10月に発売されたこれらのモデルは、独自開発のウェアラブルOS「Zepp OS」を搭載し、スマート機能とともに、豊富なフィットネスやヘルス機能を持ちます。
健康とライフスタイルに特化した機能をもち、ランニングやサイクリングをはじめとした 150種類を超える運動に対応するワークアウトモードがあります。また、心拍やストレスの計測や睡眠時の眠りの質の評価など多彩な計測から得られるデータにより、より良いフィットネスへと導いてくれます。
32gと軽量なボディ(GTR 3は24.4g)には、画面占有率と解像度が高いディスプレイが採用されており、小さい文字であっても十分な視認性が確保されています。たとえ、ランニング中であっても、タイムや距離などのデータを見やすく表示します。バッテリーは長時間の稼働に対応し、最大で「GTR 3 Pro」「GTS 3」は 12日間、「GTR 3」においては 21日間の連続使用が可能になっています。
左から、GTR 3 Pro、GTR 3、GTS 3
「Amazfit GT 3シリーズ」のスマートウォッチは、洗練されたデザイン性により、スポーツシーンだけではなく、普段使いのアイテムとしてもスタイリッシュに手元を飾り『Smart Health Made Easy』という “Amazfit” が掲げるスマートウォッチの役割を実現してくれます。
Amazfit GTR 3 実機レビュー
今回実機レビューする「Amazfit GTR 3」は、多彩なスマート機能とフィットネス・ヘルス機能をもつスマートウォッチです。数ある機能の中でも、ランナーにとって一番気になる、ランニングに関連する機能を中心にレビューしていきます。このレビューは、2022年3月12日~ 3月29日の期間で実施しました。
GTR 3 をセットアップする
「GTR 3」の製品内容は、本体と充電ケーブルとユーザーガイドの 3つで、セットアップは QRコードをスマートフォンで読み込み、専用アプリ「ZEPP」を通して実施するため、比較的スムーズに行えます。ウォッチの使い方に関しては、付属するユーザーガイドは最小限の情報のみで、使い方はオンライン上にある PDFのユーザーガイドを見ることになります。PDFのガイドはレイアウトなどが整理しきれてないため、ページ数が多く読みにくさがあります。動画も用意されてはいますが、動画中の文字は英語表記です。ユーザーガイドに関しては、サポート力が不足しており改善の余地があると感じました。
ディスプレイ
様々な計測データを見るうえで、ディスプレイの視認性はとても重要になります。「GTR 3」のディスプレイは1.39インチあるラウンド型で、十分な大きさを備えています。ディスプレイの解像度が高いため、小さい文字やグラフの推移などの細かい描画が必要な場合であっても、精密さを損なわず表示をしてくれます。また、明るさも十分あることから、屋外でディスプレイに日光が反射する場合でも、見づらさをあまり感じることがありません。
ディスプレイは省電力モードにしていても、手首を持ち上げることで画面を点灯させることができます。ランニング中に手首を持ち上げることで画面を見ることができますが、画面表示まで若干のタイムラグがあるため、気になる人は常時表示モードを使うことで対応ができます。
操作性
操作は、タッチ式のディスプレイと 1つのボタン、1つの回転式ボタンの 3つのインターフェイスにより行います。タッチ操作はディスプレイが広く反応も良いため大体においてストレスなく使えます。サブレベルのページからメニュー画面に戻る際に、大きいスワイプ動作をする必要があり、画面に引っ掛かり感がありスムーズな遷移ができないことがありますが、使用しているうちににコツがわかり慣れてきます。
フィットネス機能について
フィットネス機能としては、150種類を上回る運動の用意され、ランニングやサイクリング、スイムといった持久系のものから、筋肉トレーニング、格闘技、球技、e-スポーツに至るまで多彩な項目が用意されています。運動の種類が多いためデフォルトで用意された項目に、必要に応じて編集して項目を追加します。運動をしている時には、ウォッチの画面では種類に応じた計測項目が表示されます。防水に関しては、5ATMでプールでのスイミングにも対応する防水性能です。
ランニング関連の機能
ランニングには「屋外のランニング」「ランニングマシーン」「トレイルランニング」の 3つのモードが用意されています。前者2つが GPSの受信が必要で、後者は必要がありません。走行を追跡する衛星は、GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSSの 5つに対応しているため、より正確な位置測定により走行ルートの追跡をしてくれます。ランニングモードにはアシスタント機能があり、目標、アラート、ラップ、一時停止の設定ができます。また、仮想ペーサーを設定することで、仮想ランナーとの目標タイムとの差の確認や、ケイデンスを指定することで振動により1歩1歩のタイミングを知らせることもできます。ラップについては、自動ラップとボタンを押しての個別のラップが可能で、周回ラップや変則的なラップ計測にも対応しています。
ランニング中のディスプレイには、4つの項目を表示するメイン画面で主要なデータを確認できるほか、心拍数、速度、ペースなどの個別のデータも上下にスワイプして見られます。メイン画面の 4つのデータは編集が可能で、好きなデータを表示できるよう自分用にカスタマイズができます。また、新しいデータページの追加も可能になっています。ランニング中に音楽を楽しむ場合、「GTR 3」の本体では再生できないためスマートフォンを使いますが、ウォッチ側で再生、停止、選曲ができるプレイヤーのコントロール機能を持ちます。シリーズでは唯一「GTR 3 Pro」が、ウォッチ単体での音楽データの保存と再生に対応しています。
ランニング後には、「前回のワークアウト」として各種の計測データが見られ、ラップやペース、心拍数などをその場で確認できるほか、メニューに「運動の合計」を設定することで過去のランニングデータも見ることができます。また、トレーニング負荷により「完全回復時間」の算出も行われ、トレーニング効果を十分に得られるためのリカバリーに必要な時間を提示してくれます。
バッテリーと充電
「GTR 3」は、シリーズの中でも稼働時間が最長のモデルで、スペックでは “最大21日間のロングバッテリー” とされています。実際に使ってみたところ 12日間で7回のランニングを計測して、充電が1桁になる程度です。ウォッチの機能をどれだけ使うかで稼働時間の増減はありますが、長時間の稼働ができるウォッチであることは間違いないでしょう。1月に 2~3回程度の充電で済むため、充電がわずらわしいと感じるユーザーにとっては、この稼働時間の長さは魅力的な機能といえます。充電は USB磁気による接着仕様でプラグに差す手間がありません。充電時間はスペックで「約2時間」のところ、1桁の充電率から1時間40分程度でフル充電されたため、スペックに示す通りの充電スピードでした。
スマート機能・その他の機能
スマートウォッチとして、着信や通知、アラームといった基本的な機能をもつため普段づかいのウォッチとしても使えます。文字盤も複数用意されているため、きっと好みのデザインを見つけられるでしょう。天気予報やカレンダーなどの画面もあり、手元で確認できるのは便利です。
スマートフォンアプリ「ZEPP」
「GTR 3」とペアリングするのが、スマートフォンアプリ「ZEPP」です。「ZEPP」は、ライフヘルス全般に対応するつくりのアプリケーションのため、ランニングなどのフィットネスは、その一部のとして扱われています。一部とはいえ、ランニングアプリとしても丁寧に作りこまれており、ウォッチを通じてのデータの豊富さと十分な機能をもちます。ただし、SNS機能はついていないため、アプリ内で他のユーザーとの交流はできませんが、SNS機能を持つ “Strava” や “Relive” のアカウントと連携することで補完することが可能です。
総評
「GTR 3」は、長い稼働時間や高画質のディスプレイなど十分な性能をもち、ランニングだけでなくライフスタイルの見える化をするためのデバイスとして、とても効果的な機能性をもちあわせています。ウォッチ単体でも優れていますが、スマートフォンアプリ「ZEPP」と共に使うことで、よりデータが整理されて見やすくなります。ウォッチの価格が 34,800円と、このクラスのウォッチとしてはお手頃な価格帯というのも、ユーザーにとっては嬉しいところではないでしょうか。
スペック
- 商品名
- Amazfit GTR 3
- 価 格
- 34,800円(税込)
- 画 面
- 1.39インチHD
- 解像度
- 326 ppi
- 重 さ
- 32g
- 防 水
- 5ATM
- 稼働時間
- 最大21日間
- 測位方式
- GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS(みちびき)
- 通信規格
- Bluetooth 5.0 BLE
- スポーツ
- 150種以上のスポーツモード/8種類のスポーツを自動認識
- 発売日
- 2021年10月12日(火)
Amazfit GT 3シリーズ ラインアップ
Amazfit GTR 3 Pro
プレミアムデザインの最新モデルです。Wi-Fi同期によるスマートフォンからの音楽取り込み、電話の受発信が可能になってさらに便利になりました。150以上の内蔵スポーツモードによるアクティビティ・トラッキングや、ストレスレベルのモニタリングなど、24時間365日、自分の健康状態を把握することが可能です。バッテリー容量は最大12日間です。
- Amazfit GTR 3 Pro スマートウォッチ(税込)2024-11-11 00:01:35 時点
331PPIと前例のない精細さを誇る1.45インチ大画面。150種類以上のスポーツモード・8種類のスポーツモードを自動認識。ワークアウト中の心拍数、移動距離、移動速度などをスマートウォッチ本体・スマートフォンのZeppアプリに記録。
Amazfit GTR 3
スタイリッシュなデザインと快適な抗菌シリコンストラップは、スーツやワークアウトウェアなど、さまざまな着こなしにマッチするクラシックなスタイルを実現します。1.39インチのAMOLED HDディスプレイを搭載した「GTR 3」は、450mAhのバッテリーを搭載して最大21日間の豊富なバッテリー寿命を実現しています。
- Amazfit GTR 3 スマートウォッチ(税込)2024-11-11 00:01:35 時点
1.39インチのAMOLED HDディスプレイを搭載。150種類以上のスポーツモード・8種類のスポーツモードを自動認識。ワークアウト中の心拍数、移動距離、移動速度などをスマートウォッチ本体・スマートフォンのZeppアプリに記録。
Amazfit GTS 3
GTS 3は、「Amazfit GT 3シリーズ」の中でも最もスリムで軽量なスマートウォッチのですが、72.4%という大きな画面占有率を実現しています。スタイリッシュでスリムなスマートウォッチのディスプレイを求める人のために設計されたこのモデルは、その形状がスマートフォンを模したものとなっています。バッテリー容量が最大12日間であるものの、機能面ではほぼ全面的に「GTR 3」と一致しています。
- Amazfit GTS 3 スマートウォッチ(税込)2024-11-11 00:01:35 時点
341PPIと前例のない精細さを誇る1.75インチ大画面。150種類以上のスポーツモード・8種類のスポーツモードを自動認識。ワークアウト中の心拍数、移動距離、移動速度などをスマートウォッチ本体・スマートフォンのZeppアプリに記録。
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